「自宅放火」の「まじめ」運転手 「ブチ切れさせたかも?」の一言

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   <テレビウォッチ>埼玉県で起きた放火事件を取り上げた。番組の取材で浮かんできたのは容疑者の「まじめさ」だ。

吉永:ブレーキが利かない瞬間が…

   埼玉県警岩槻署は11月28日、タクシー運転手(47)を現住建造物等放火の疑いで逮捕した。容疑者は27日深夜、自宅2階で灯油をまいて火をつけ全焼させた疑い。現場から、高校1年の長女(16)と小学6年の長男(12)の焼死体が見つかった。

   容疑者は「テレビの音を巡って家族とトラブルになった。カッとなり灯油をまいて火をつけた」と供述しているという。が、取材を進めるうちに「テレビの音は単なるきっかけだった」と。

   容疑者を知る勤務先の上司は「一生懸命仕事をし、責任感もあった。まじめで子煩悩なやつですよ。同僚で悪く言うやつは誰もいない」と。

   しかし、容疑者は悩みを抱え、仲のいい同僚には日頃から愚痴をこぼしていたようだ。その同僚は……

   「稼ぎが悪いだなんだって女房に言われると、常日頃愚痴っていた。まさかというより、ついにやっちゃったかという感じ」

   「こどもの愚痴はあまり言ったことはなかったが、ただ子供が最近、奥さんに(味方し)一緒になって言うみたいなことを言っていた」

   「タクシー運転手なんてさ、自分の睡眠時間を削って命をカネに替えているようなもの。それで家族に稼ぎが悪いとか言われて……。家族のために家まで買っているのに、ブチ切れるのもわかる」

   たまに友人と飲みに行くと、妻に「女がいる」と疑われたり、深夜勤務明けには自宅で昼睡眠をとったりするなど、家族との生活にズレもあったようだ。

   で、コメンテーターの反応は……

   ジャーナリストの鳥越俊太郎は「長女は16歳の思春期。反抗期ですよね。とくに娘は父親に冷たくなる時期なんですよ。お母さんと一体になって反抗してくる。父親としては孤独感を感じた。そこまでは理解できるが、誰かが死ぬかもしれないのに火をつける短絡さは理解できない」と。

   一方、作家の吉永みち子は「まじめに一つひとつ積み上げてきた努力が否定されたと思った時に、瞬間的に吹き上げる感情の風はすごいものがある。もし夏だったら灯油がなくて思いと留まっていただろう。ブレーキが利かない瞬間が誰にもあるということを覚えておかないと……」。

   作家だけあって吉永の人間観察は独特なものがある。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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