ベッキーの涙とポンペイの悲劇 日テレ「古代ローマ」ものの出来映え

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「古代ローマ大発掘スペシャル 2000年の時を越えて謎の地下遺跡を世界初公開!」(日本テレビ) 2008年11月24日 20時~

   フリーになってクイズに強いことを証明した元フジのアナ・山中秀樹が、ヘルメットにジャンパー姿でローマの地下遺跡発掘現場を案内する。ベッキーはベスビオ火山噴火で消滅したポンペイの遺跡の石膏像に涙する。他に皇帝カリギュラの巨大船、ローマ街道の高度な作られ方など、歴史の謎テンコ盛りの娯楽ドキュメント。
   悪いけど、この局は過去に何度もUFO番組で誇大表示をしてくれた前科がある。だから、眉にツバをつけながらでなくては信用できない気分だったが、意外に面白かったのである。筆者が見たのは前半部分だけ、なにしろ3時間の長尺だったので、後半はパス。
   ポンペイの悲劇は何度も語り継がれていて、既視感はあったのだが、今回はより丁寧な伝えられ方で、この時代が一気に身近なものに感じられたのだ。火山が噴火して19時間で街は消滅するのだが、遺体の中に石膏を流し込んで作られたボディーの3家族の内、父親が家族を助けようと身を起こしている一家の再現ドラマをジローラモらが演じた。何故逃げなかったのかと現代人は考えるが、情報のない古代に、今で言う雲仙普賢岳のような火砕流が来て、気管が焼けて窒息死した人たちの阿鼻叫喚は想像を絶して余りある。
   風の向きによって離れたところにまで火砕流が迫る事実は、地震国日本に生きている現代人にも大いなる示唆を与えてくれる。ベッキーのレポーターぶりはやたらにはしゃぐことがなくてよかった。

(黄蘭)

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