2024年 4月 25日 (木)

ノリノリのたけしが見せてくれたもの

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   <テレビウォッチ>一昨日、昨日と書いて第3弾は「ビートたけしの今まで見たことないテレビ」。たけしが企画した番組だ。今田耕司やカンニング竹山、サンドウィッチマン、西尾由佳理アナたちが出ていた。

   いろんな種類の番組のパロディを見せるものだった。感動対面ものやニュース、料理などの番組をたけし流にアレンジしていた。死体役スターのオーディションでは、竹にはさまれて死んだ役を演じたにしおかすみこが「優勝」していた。料理番組パロディでは、「軍曹」が出てきて手榴弾で野菜を粉々にしたり、銃で鴨を撃ち落としたりメチャクチャをしていた。お膳立てをよくして進めていく料理番組のアンチテーゼとして面白かった。

   格闘家石井慧と杉本彩の対談では、ウソ発見器をつけて話をし、石井がやたらとAV女優関連の話で反応していたのがおかしかった。あとは、リングの上で悪口を言い合うのもあった。後で応援組も出てくるんだけど、カイヤは強烈だったな。

   たけしは、ここまでバカバカしいことをそこまでやるか、というほどがんばっていた。この年になって、と驚きさすがだなと思った。たけしらしい辛口の笑いを見せてもらった。本人もかなりノッていたのではないか。これは、前に書いたさんまの番組と違って笑いを取りにいったものだった。視聴率も17.2%。やっぱり視聴者はこういう形をまだ望んでいるということか。番組は、面白いシーンだけを重ねていこうとあえて未整理な形のまま放送したのだろう。完成度を高めようとはしていなかった。どことなく昔あった某お笑い番組っぽいつくりのような気もしたが。

   3番組を見て、さんま、タモリ、たけしは3人ともすごかった。御三家時代はこれからも続きそうだ。まだまだがんばってほしい。

   3日間でビッグ3を並べたのは、日テレのやる気の証明でもあり、よくやったと思う。成功したといっていいだろう。あえて辛口をいえば、55周年記念と銘打つからには、もう少し練り上げたものになっていてもよかった気がする。うなるような番組を見たかった。番組をつくる力という点では、疑問符が付いた。3人集めて何かやってもらった、それはそれですごいことだけど、それだけで満足したとしたら寂しい限りだ。

      アホなこと やるのがテレビと 自信満々

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