「圧倒的に多い負け」 無駄にしない人がつかむモノ

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   先月末、レース中のトラブルで右手の骨折が報じられた騎手・武豊。年内の復帰を目指して現在療養中とのことで、1日でも早い完治を望んでいるファンも多いことだろう。今回の番組のゲストは、その武豊。アクシデント前に収録されたものだ。

   武豊と言えば、誰もが思い出すものは2006年の凱旋門賞だろう。ディープインパクトと共に強く印象に残っている。以前番組で馬の調教師を紹介した。今回はその馬を操るプロ。

   武は、競馬の主役は馬だと言う。しかし、それを馬自身、分かっていない。

   「馬ってレースの距離も分かってないし、ペースも分かってないし、勝たなきゃいけないとか、勝ちたいとか馬は思っていないからね。それをコントロールしなきゃいけない」

   馬が主役である以上、自分は脇役に徹しなければいけない。勝ちたい、と願う自分の力だけでは決して勝てない。

   「右に行きたいときに、『右に行け!』って言って行かすのと、『右に行った方がいいんじゃないの? 行ったらいいことあるよ!』みたいな感じで、馬の方が自分で右に行くことが、一番僕はいいと思うんですよ。馬の意志で」

   自分の力だけじゃなく、馬と対話しながら馬に走ってもらうのが彼の仕事。それだけに、馬が言うことを聞いてくれなかったときなど、フラストレーションがたまることも多いのではないか。

   「一々レース後にガクッとかなってたら、騎手に向いてない。18頭なら17頭負けるしね。その圧倒的に多い負けを無駄にしない人が人よりちょっと勝てるんじゃないかな」

   負けることに苦しみすぎない、恐れない。次があると信じることが出来るから、競馬界で生き残れるのだろう。恐れは未来を曇らせる、ということだろうか。この姿勢をぜひ見習いたい。

慶応大学 がくちゃん

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