鈴木京香が「宝」なら このドラマは…

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「SCANDAL」(TBS) 2008年12月7日 21時~

   これを称して「大山鳴動してネズミ1匹」出ず―である。脚本は力量ある井上由美子、出演女優は鈴木京香、桃井かおり、長谷川京子、吹石一恵など美人揃い、アメリカのヒット作を下書きにして…と期待を持たせ、なおかつ、いよいよこの日、たまき(桃井)の大きな秘密が暴かれるぞと宣伝してきたのに、結果は引きこもりだと言っていた息子の部屋がカラッポで、つまり彼は事故で死んでいないのだったという、よくある設定のお話に過ぎない。面白くもおかしくもない詐欺みたいなドラマである。
   そもそも初めから不細工な出来で、見ず知らずだった4人の女たちが、共通の知人の結婚式に呼ばれ、その日のうちに花嫁が失踪する。実はこの花嫁は4人の夫の総てと曰くがあり、表面は貞淑に見えたり良妻賢母であったりする女たちの家庭の、スキャンダラスな実情が露わになってゆくらしかったが、リズムの悪い出来損ないのコメディもどき、出来損ないのシリアスもどき。はっきりせんかい。
   花婿はチビで茶髪の冴えない男(加藤虎ノ介)だが、大笑いなのは、これがニューヨークで活躍する世界的ピアニストなんだと。あまり頻繁には連ドラに出ない超美人の鈴木京香が主演と聞いて楽しみにしていたのに、これでは宝の持ち腐れならぬ宝の使い捨て。局の名前で旬の女優を集めながら、駄作を作る罪作りである。ホント、TBSは落ちぶれたもんだ。

(黄蘭)

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