子どもの活躍にゲストの涙 「感動共有」か「押しつけ」か

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   子どもたちのがんばる姿を見たい、と思いテレビ朝日「小学生対抗 30人31脚全国大会2008」を観た。

   ずらりと並んだ子どもたちが、自分の足と隣の子どもの足を結び全力疾走してタイムを競う競技だ。予選を勝ち抜いた27校が、横浜アリーナで決勝戦に臨んだ。もう第13回なのだそうで、すっかりお馴染みだ。

   松岡修造がMCからインタビュアー、応援団長までと大張り切りだった。スタジオでは、徳光和夫や柴田理恵、勝俣州和、高橋尚子、浜口京子たちが観戦した。

   不愉快だったのは、すぐ泣くんだよ、特に徳光和夫や柴田理恵が。子どもたちに感動するかどうかは、視聴者に任せておけばいいのに。さも最初から「泣き役」を仕込んでいるようで、「感動押しつけ」感が漂ってしまった。

   年末に総集編を放送するそうで、その番組との「棲み分け」に苦しんだのかもしれない。しかし決勝戦の模様を伝えるだけでは弱いと思ったのだろう、野久保直樹が地元の子どもたちの練習を応援に行く映像も使っていた。が、中途半端な内容だった。

   この競技は団体競技で、子どもたちが心をひとつにする必要があることを学んでいく姿が表現できればいいのに、「泣き屋」をスタンバイさせ視聴者を誘導する姿勢はけしからん、とすら思った。目線が子どもたちのところに行っていない。子どもの目線に立つには、カメラは這いつくばらなきゃいけないし、考え方も寄り添わないといけない。しかし、これは完全な大人目線だった。子ども中心主義で、子どもたちの進歩のプロセスを見せてほしかった。まあ、年末の総集編用に「取っている」部分もあるのだろうが。

   だだっ広い横浜アリーナに予選敗退したチームを入れて、では盛り上がりに欠けても仕方ない。入場シーンもメリハリが効いてなかった。松岡修造は、応援団長役は似合う気もするが、MCまではやり過ぎだった。出しゃばれば出しゃばるだけウソっぽく見えるだけだった。

      泣き男 泣き女不要 子らの意気

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