三億円事件と新証言 結局謎は解けたのか

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「新証言!三億円事件 40年目の謎を追え!」(フジテレビ) 2008年12月13日 21時~

   1968年12月10日、府中で起こった世に名高い三億円強奪事件について、新しい証言をドラマとドキュメントで綴った力作。当時35歳だった捜査本部の斉藤勲刑事が現在も存命で、数々の体験と疑問を証言し、さらに、平塚八兵衛刑事と共に過ごした捜査の日々を、斉藤(山本耕史)平塚(中村梅雀)のキャストで描いている。
   事件については筆者もありありと記憶しているが、当時自殺した警察官の息子の少年とアリバイを共有したY氏が、事件の後で麻布、四谷、ハワイで不動産を買った件は、大変興味深い新証言なのに、ハワイでコンドミニアムまで突き止めながらプツンと途切れる。これは何か不自然な終り方である。続報でも作るつもりなのか。
   筆者の家族は事件当日、自家用車を運転中、理由もなく検問で車を止められトランクを調べられた。帰宅後に事件を知った。都下に住んでいたので虱潰しに一斉検問されたのである。親戚には東芝府中のキャリア社員もいた。だから事件はことの外思い出が深い。
   三億円事件とグリコ森永事件だけは、日本人みんなが今でも真相を知りたいと思っている。まだ左翼が元気で、確か府中界隈は公安がらみのローラー作戦で不審者の洗い出しをやったと記憶している。遺留品の中の産経新聞の線が、今回のドラマでは呆気なく販売店が名簿を失くしたから調べられなかったように描かれているが、ここにも警察上層部の何らかの意図を感じる。続編を期待したい。

 (黄蘭)

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