「モンスター」たちに 「バカヤロー」と言い返せない社会

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   <テレビウォッチ>年の瀬は回顧ものが多くて当然だが、「モンスター」という切り口は、きわめて今日的。社会が壊れている「動かぬ証拠」だろうが、映像や音が残っているのはテレビの強味。

あんまり過度に…

◆ その1 タクシーの車載カメラの映像。東京・錦糸町
客が「遠回りした」と、タクシー会社まで乗り込んで当直に文句。さらに車に戻って、「2万円で勘弁してやる。本当は5万円といいたいのを我慢してるんだ」。運転手は2万円渡したが、降りぎわにまた「1万円よこせ」。計3万円をもっていった。むろん警察に通報したというのだが……なぜ、その場で通報しないのかが不思議。

◆ その2 書店で、ベビーカーの母親が、幼女がもってきた絵本をそのままベビーカーのポケットへ。これまでも子どもの本はすべて万引だった。むろん全額払わされた。

◆ その3 万引で捕まった子を引取にきた母親。「泣いてるじゃない。ちゃんと保護したの?」。謝罪もせず、代金3万円を請求する店長に「汚れてるわけじゃないだろう」。「払えばいいんでしょ」と逆切れ。最後に夫婦で「くそ店長」と捨てぜりふ。

◆ その4 玉川河川敷の休日。バーベキューが花盛りだが、トイレに並ぶのが面倒と川の真ん中でやるヤツ。酔って全裸になって歩き回るヤツ。ついにはパトカーのご出動。

◆ その5 松戸市の「すぐやる課」への電話。「倉庫にネコが入ったから捕まえて」と男性。「隣の家の雨どいに子どものボールが乗ってしまったので」と母親……これが生の声で録音されている。こうしたものが、全体の3割を超える日もあるのだと。

◆ その6 横浜市の110番への通報。「深爪しちゃったので」「耳に虫がはいった」。また、お年寄りの声で「医療保険の今月の納付書がこないんですよ」。うだうだと電話を切ることができない。また、「腹が痛い」というので出動したら、家は留守。と、そこへ本人が買い物袋を下げて帰ってきて、「腹が減っちゃったので……」

   加藤浩次が「ひどい人が多いですね」

   テリー伊藤も「モンスターじゃなくて、どんどん増殖してる」

   おおたわ史絵は、「これを観て、あははじゃ困るんで、自分の子どもにはああなってほしくないと思わないと」。でも、思わないヤツが増えてるんでしょう。

   テリーは、「あの110番のおじいちゃん、あれでうまく対応しないと怒りだすんですよ」

   加藤は「息子の万引でも(親が)怒ってた」

   江田けんじは、「警察に突き出せばいいんですよ。実害があるのは救急車。ほかに助けなくてはいけない人がいるんだから」

   加藤は、「電話を受ける人は、お前、何いってんだよ、と怒れないんですか?」。そうだそうだ。

   みんな「うーん」「怒れない……」。

   テリーまでが、「市民と共生してるから……やさしいんですよ」

   加藤は「どこへ電話してんだ、バカヤローと」

   と、テリーは、「テレビ局だってそうじゃないですか。そういうクレームに、そうはいえないでしょう」

   「そうかぁ」と、加藤も急に勢いがなくなる。「あんまり過度に放送しない方がいいかも……」。おいおい、違うだろ。「バカ」には「バカ」といっていいんだよ。

   江田だけがドライに、「救急車では、(そんなとき)金をとればいい」

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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