2024年 4月 26日 (金)

これは「少子化」になるわ ドラマが浮き彫りにしたひどい現実

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   <小児救命>最終回を迎えたが、結局、視聴率はあんまりよくなかったみたい。だけど、民放にこういう「微力ながらも直球を投げてみたいと思います」的なドラマがあるのはいいことだと思う。

   まず、小児科の現状がこのドラマのようなものだとしたら、びっくりしちゃうね。だって少子高齢化が大問題だと騒がれてるのに、子どもが夜中に熱を出してもすぐに診てもらえるところがないなんて。

小西真奈美が奮闘

   もっとも、産む前に妊婦がタライ回しにあうことさえあるしね。そう言えば、知り合いのアラサー女子が「妊娠したら早く産院に予約しとかないと産むところがなくなる」って。そんななのかい? 産むところは足りない、小児科は足りない、保育園は足りない、それじゃ子どもが増えるはずがない。

   出生率はGDPみたいなタダの数字じゃないんだよ。安心できる受け入れ態勢を整えてから「さあ、産んでください。お願いします」くらいのことを言ってみてよ、マスゾエさん。と、アタマに血が上りやすいカモノは前振りが長くなってしまいました。

   年中無休24時間診療の小児科医院を開業するヒロイン・青山宇宙(小西真奈美)。じつは宇宙が小児科医となり、何がなんでも子どもを助けたいと思うのにはワケがあった。幼いとき実の親に置き去りにされ、絶望のあまり窓から飛び降りて死のうとしたとき、小児科医だった養父の冬悟(大杉漣)に救われたのだ。養母が認知症になって以来閉院していた養父の小児科医院を再開する形で、理想の小児科医院を作ろうとしたわけだ。

   宇宙の「青空こどもクリニック」にやって来る患者たちは、現代の子どもと親が抱える問題を映し出す。長期入院中に親が離婚、行方知れずになってしまった少年、自分が女として成長してゆくことが受け入れられないサッカー少女、仕事に忙しい両親に「しっかりした子」を演じ続けて限界が来てしまった子……。

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