妻夫木聡の「天地人」 視聴率「天下取り」の必要条件

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「天地人」第1回(NHK) 2009年1月4日 20時~

   この春、NHKの幹部たちは、わが世の春を寿(ことほい)でいることだろう。何故なら、昨年の紅白歌合戦が久しぶりに42.1 %の視聴率を取り、新しい大河ドラマ「天地人」が初回24.7%という「篤姫」を越える数字を取ったからである。めでたしめでたし、か?
   「天地人」も「紅白」も、なりふり構わぬ番組宣伝のすさまじさが酷かった。民放もハダシで逃げ出す露骨さである。3日には番宣スペシャル、当日朝7時のニュースの中でも主演・妻夫木聡のインタビュー。ほとんどゲップ状態だ。受信料を払っている皆がみんな番宣番組を見たいとは限らない。この結果の高視聴率だった。
   さて、肝心のドラマの内容だが、とにかく戦国時代のビッグネームでもない地味な直江兼続とは何者ぞやとわかるまでに時間がかかった。初回に妻夫木はちらりとしか出ず、ほとんど5歳時代の子役ばかりだったので、この回だけで判断は下せない。人気イケメンの妻夫木のサポーターである若い女性が参入すれば、高視聴率は維持出来るかもしれないが、戦国時代という、いわば男の世界の斬った張ったに、およそ対極にある「愛」だの「家族」だのの概念のドラマを紡ぐのは至難の業であろう。まあ、お手並み拝見である。
   妻夫木聡はいい。それと、才能ある大島ミチルが劇伴作曲で、勇壮な曲想は時代背景にマッチしていた。ただし、パクリとは言わぬが、メロディが名画「アラビアのロレンス」に似ていて気になる。

(黄蘭)

採点:1.5
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