必殺仕事人・藤田まこと「後継」に東山紀之 その計算は当たったか

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「テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル 必殺仕事人2009」 2009年1月4日 21時~

   新年スペシャルらしく配役は豪華である。東山紀之、松岡昌宏、和久井映見、藤田まこと、水川あさみ、中越典子……。藤田まことの当たり役・中村主水サンが歳を取っちゃったので、若い主水2代目を創らなくちゃということで、南町奉行所の見回り同心・小五郎(東山)という、仕事は怠けるし家人には頭が上がらぬし、主水そっくりのキャラクターが登場したのだが、まず、これが計算違い。
   何故なら、男盛りで端正な美男のヒガシが、こんなに愚図な役は似合わない。藤田まこちゃんにはどことなくおかしみがあるので、家人にいびられても違和感がなかったが、ヒガシでは洒脱さが出ない。無理に作っているように見えてしまうのだ。絵師で経師屋の涼次(松岡)の方が役柄に合っている。
   物語には今の時代の諸問題が投影されていて笑える。例えば、高齢化社会に薬代が高騰して老人たちが苦しんでいるという設定だ。強欲薬屋が薬のバーゲン(!)デイを作って大はやりなんて話は、明らかに現代ニッポンの後期高齢者問題をヒントにした話である。
    金で仕事を束ねるお菊役の和久井映見は、知的な女優・和久井の凛としたところが逆に邪魔をしていて、迫力不足。もっと崩れた悪の匂いを放つ色っぽさが欲しいが、ないものねだりだろう。松竹の協力だけあって、映像の切り取り方や陰影のつけ方がよく、美しいシーンに出会えたが、物語のテンポや挿話の繋ぎは不細工だった。

(黄蘭)

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