2018年 7月 21日 (土)

お色気「封じた」特命係長 「元気が出る」仕上がりか

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   <特命係長 只野仁>夜11時台からゴールデンタイムへ昇格した1回目。主演の高橋克典が、おなじみのサエないサラリーマンという表の顔、カッコよく悪をやっつける裏の顔のほかに、韓流ドラマのスターという役も演じた。克典ファンにとっては3度おいしかったのかな。韓流スター・カン様の「キラースマイル」は、ヨン様同様、とってもキモかった。

   さて、注目のお色気シーンだが、例のバカバカしいお笑いベッドシーンはなかった。それから、克典と永井大が鍛えた身体を誇示するサウナシーンもなかった。あれって「水戸黄門」における由美かおるの入浴シーンみたいなものじゃないの? この2つを封印したら、克典に3役をやらせた今回のようなヒネリの大技を毎回何か考えなければならないのでは? これは一段高いハードルを自らに科したことになるのかも。はたして、この路線が吉と出るか凶と出るか、2回目以降を見ないとわからないね。

元気たたき出すくらいの勢いで

   ところで、「ン?」と思ったのは、タイトルバックの後に出てくる「提供」の字幕を何気なく見ていた時。大口の「イオン化粧品」や「NTT docomo」「東建コーポレーション」の後に並ぶ小口の「セイバン」や「ケーズデンキ」のしんがりに「チェ 28歳の革命」があったのだ。映画のスポットCMはよくあるけど、番組の提供者として単独の作品が名を連ねるのはあまり見たことがなかった。私が気がつかなかっただけかもしれないけど。

   去年、「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」の二部作を試写で見た。連続一挙上映! 今は公開されているし、あちこちに批評も出てるからご存じの方も多いと思うけど、じつに地味な映画なのだ。日記をそのままドキュメンタリータッチで再現したような感じ。こんなシブーイ映画をこれほど派手に宣伝してしまっていいのかい? しかもドキュメンタリーとは対極にあるド派手ファンタジーアクションの「只野仁」だぜ? ウーン、無理やりこじつければ、「カッコいい男」つながりか。

   ともあれ、こう地味じゃ、「蟹工船」を読んで「チェ」を見て、「やっぱり武装闘争だァ、火炎ビンだァ」というアワテ者が出る心配はないだろう。ただ「生きづらいとショボクレていてもしょうがない、自分で生きやすくするぞ」と元気を出す若者が増えれば、あの世のゲバラも本望だろう。

   ありゃ? 只野仁の話をしているつもりが、いつの間にかゲバラを語っちゃった。でもここでカミングアウトしちゃうけど、私、年来のゲバラ・ファンなのよね。

   そうそう、只野係長もサラリーマンの元気をたたき出すくらいの勢いでがんばってね。

                       

カモノ・ハシ

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