2018年 7月 24日 (火)

「通り魔的」VS「怨恨」説 「中央大刺殺」の見立て

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   <テレビウォッチ>アカデミックな教育と学問の現場で、あろうことか温厚で研究熱心な教授が何者かに刺殺された。怨恨か、通り魔的な犯行か?? 番組で聞いた専門家の共通したプロファイリングは怨恨説なのだが……

   事件は、東京文京区の中央大学キャンパスで起きた。1月14日10時30分ごろ、4階トイレで理工学部の高窪統教授(45)が倒れているのを男子留学生が発見した。

   この留学生は、トイレの方からやってきた、黒のニット帽にメガネをかけ黒の服装をした30歳代の男を目撃している。

   高窪教授は、10時ごろ出勤し、いったん6階の事務室に立ち寄っている。この後、10時10分ごろ4階の自分の研究室へ行く姿を学生が目撃しており、この後発見されるまでの約20分間に犯行が行われたようだ。

   高窪教授の専門は電子工学。学生たちには「優しくて誠実な人。とても真面目で研究熱心は先生」と、慕われていた。妻も明治大准教授で、3人の子供がいる。

   学校での評判といい、家庭環境といい、犯罪とは縁がなさそうだが、まず番組に生出演した警察ジャーナリストの黒木昭雄が次のように分析する。

   「怨恨に間違いないだろう。ただし、個人的な恨みというより、仕事柄、大学教授という立場上に深い意味があるような気がしてならない」

   厚労省の元事務次官殺傷事件の記憶が生々しいだけに、その記憶に引きずられているのか……犯罪心理学者の作田明もほぼ同様な見解。

   「個人に対する恨みなら研究室へ行って直接を狙うのが一番確実な方法。必ずしもその先生でなくてもよかった。特定の先生を狙うというより、中央大学全体に対する恨み、大学における権威ある人を狙った犯行ではないか」

   しかし、元滋賀県警鑑識課の坂本啓一はちょっと違い、「学校という特別な地域に目的を持って入っているので、被害者の方とは何らかの面識があるのではないか」と。

   最後に、市民安全学研究センター長の清水賢二も個人怨恨説のようで、「後ろから刺すというのは、刺される方は非常に無防備ですよね。後ろを考えなくていい人間関係があったのではないか」という。

   ではスタジオのコメンテーターの分析は? ジャーナリストの鳥越俊太郎は「ボクも大学で教えていたのでよくわかるが、研究棟というのは教授の部屋と実験室しかなく普段は閑散としている。そこをわざわざ狙ってきたのだから、土地勘のある、先生の行動パターンを知っている恨みによる犯行では」。

   作家の江上剛は「トイレだと第3者にみられる可能性がある、そういう意味では通り魔的な犯行じゃないですか?」と。

   いずれにしろ、事件とは無縁なはずの大学で、事件とは縁のないような教授が刺殺された事件。捜査当局による早期解決が切なる願いだ。

文   モンブラン
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