1万2000円じゃ元気なくなる! 給付金「1人30万円にします」

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   この番組の太田光総理(爆笑問題)といえば、よく言えば孤高、一匹オオカミなイメージではなかろうか。芸歴やレギュラー番組の本数からして、そろそろ「大物」のマクラがつきそうな年頃でも、どうもそんな言葉が似合わない。大物にありがちな、鷹揚で気前のよい虚々実々の神話も、あまり聞こえてこない。つまり、子分を連れて飲み歩いたり、ラスベガスで散財したり、祇園で一晩にウン百万円使ってみたり、豪邸を建てて、クリスタルガラスをコレクションしたりetctec。

   そんなソーリだが、新年最初の放送である今回、誰彼構わずお年玉を弾むと言い出した。珍しく、大物芸能人らしい行動である。「定額給付金を1人あたり一律30万円にします」法案を小さな国会に提出したのだ。

「幻に乗っかってるんでしょ、経済って」

   リアル総理の案では、基本1人1万2000円を配るらしいが、「1万円ぽっち送られてきて、これで人々は元気出ますか!?」。ソーリがキレ気味に叫ぶと、髭男爵の山田ルイ53世が負けじと叫ぶ。「テンション上がりませんよ!」。国が1万2000円ぽっちしか配れないんだと思ったら、国民はますます暗くなる、とソーリ。「これで『明るくなれ』ってのは……(無理)。逆効果だよ」

   さて、ソーリの向かいには、法案に反対する「政治家軍団」がズラリと並ぶ。公明党の参院議員、西田まことが「給付金が30万円だったら、財源が約36兆円……」と定番の財源バナシをはじめると、ソーリは居直った。「いちいちそんなこと言うからつまんなくなっちゃう。夢もチボウもなくなっちゃうの。財源がどうのこうの言ってたら、こんな政策できないよ」

   そもそも、ソーリは借金をしてまで金を配るような「給付金」には否定的だったらしい。それがこんな法案を提出したのは、公明党あるいは番組スタッフに押し切られたから――ではない。「今夜は熱い」ソーリが真意を語った。

   それは、自民党の衆院議員、佐藤ゆかりがノーベル賞経済学者フリードマンの御高説を持ち出したときであった。「ノーベル賞がなんだ。オレだってNHKの漫才大賞取ってるんだ!」とソーリ。「経済学は信用できない」と言いだしたのだ。それは経済自体が幻想だから。カネ(紙幣)の価値は人々の信頼によるもので、それがなくなれば、ただの紙くず。テレビで言ったこと、ウワサで株価が動いたりする。実体のないアヤフヤな世界で、「こうなって、こうなる」という仕組みがよくわからない。

   しかし、「カネを出せば景気が良くなると(経済学者が)言うなら(略)、ウソでもいいから、日本の首相が『30万配るぐらいできますよ』と言えば、それが一番の信頼になる。そういう幻に乗っかってるんでしょ、経済って」。なにしろ極度に興奮気味なので、話がツイスト気味だが、とにかく(資本主義)経済不信を逆説的に表明したマニフェストだったらしいのである。

   そんなこんなで採決に至ると、10対10の同数で過半数に達せず、法案は否決。ソーリ直々の法案が下されるのはずいぶんと久しぶりであり、ソーリ新年の船出は不吉な厳しいものとなった。ただ、有権者(一般視聴者)の電話等の投票では、賛成が82%と反対18%を大きく上回り、リアル総理との違いを見せつけた格好ではあるが、ソーリの真意を汲み取ると、この法案には反対すべきなのかもだ。

ボンド柳生

太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中(日本テレビ系)

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