2024年 4月 26日 (金)

米国変える「真の力」は? オバマか若者かユーチューブか

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ネットで「智恵貸して下さい」

   さっそくダシェル長官はネットを通じて、「どのように改革すべきか知恵を貸して下さい。皆さんの意見を改革案に盛り込み立法化につなげたい」と呼び掛けた。

   この医療保険改革は苦い経緯がある。クリントン政権時代に、ヒラリー・クリントンのもとで改革に着手したが、保険業界や製薬業界の激しい反発を受けた。加えて身内の民主党議員からも改革反対の火の手が上がり、結局は挫折した。

   この経験を踏まえ、改革実現には国民の強い後押しが必要だと認識、草の根パワーの活用に動いたのである。

   では、期待される草の根支持者たちや国民の反応は??

   取材のためにワシントン入りした番組キャスターの国谷がブルッキングス研究所のダレル・ウエスト副所長にインタビューした。

   「次の行動に移ろうとしている国民が多いと思いますか?」に、ダレル副所長は次のように語った。

   「アメリカの国民はこれまで政治に冷めた目で見ていました。公約を掲げながら実現しなかった政治家が多いからです。しかし、あの大統領選に若い人たちが参加したことは特筆されるべきです。過去30年若い人たちはずっと政治に冷やかで無関心だった。その若い人たちが、オバマのために戸別訪問をし、政治的に動いた。この若者のエネルギーを取り込み政治に繋ぎ止めておくことが今後の課題でしょう」

   「オバマ流の政治が既に始まっていると……」には、ダレル副所長は「オバマは国民に直接接触し、国民を政治に関与させたいと思っています。週末行うミーティング内容をユーチューブで国民に発信する初めての大統領です。国民とホワイトハウスの関係を変えようとしているのです」と。

   翻って日本は?? 2年間に入れ替わり立ち替わり2人の首相が突然止め、3人目も資質が問われ支持率低下しているにもかかわらず、国民の審判を仰ごうとしない。意志の疎通はなくなるばかりだ……

モンブラン

   *NHKクローズアップ現代(2009年1月21日放送)

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