2024年 4月 16日 (火)

中学生への威嚇発砲 「行き過ぎ」か「仕方ない」か

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   <テレビウォッチ> 中学生に対する警察官の威嚇発砲の是非を取り上げたが、「妥当だった」という圧倒的意見の中で、「やり過ぎ」との意見も取り入れ、今一つ番組の意図が……

次の段階を…

   事件があったのは、2月2日午前2時半ごろ、愛知県豊橋市の山中川で。豊橋署の男性巡査部長(58)と男性巡査長(26)がパトカーで巡回中、2人乗りの原付バイク2台を発見した。

   うち1台が停止したため巡査長が職務質問しようとしたところ、バイクに乗っていたうちの1人が殴る蹴るなど激しく抵抗。深さ20センチの山中川に入って、もみ合いになった。

   巡査長は、拳銃を奪われそうになったために警告した後、水面に向けて1発威嚇発砲。それでも抵抗したためさらに1発威嚇発砲したという。

   公務執行妨害と傷害の疑いで男を現行犯逮捕したが、同市立中学の2年生の男子生徒(14)だった。少年は無傷だったが、巡査長は頭、顔面挫傷で全治2か月のけがを負った。

   元警視庁警部は「拳銃を奪われないという責任があるので、極めて妥当だと思う」と。

   ところが、銃器専門家という津田哲也は「威嚇射撃は必要最低限の回数にとどめると規則にある。あの状況において2発は不必要だ。14歳という私の知る限り最年少の凶器を持たない少年には行き過ぎだった」と。が、この指摘は見当違いといえる。

   深夜2時の暗闇、抵抗を受けた時点では14歳の中学生と分かっていたわけではない。身長170センチというから中学生には見えない。

   したがって、宮崎哲哉(評論家)の「川面に向かって威嚇するなど十分安全に配慮しているし、この場合は仕方がなかった」という評価が妥当なところだろう。

   さらに「(行き過ぎを言うより)むしろ次の段階を考えるべきだ」というのはテリー伊藤。

   「もし、奪われた拳銃を警察官が奪い返して太ももを撃ったとする。世の中は警察官のことを擁護してくれるか。これから、こうした悪辣な事件が起きますよ。そこを認めないと警察官も辛いと思う」

   確かに、事件が凶悪化し警察官自身が身を守らねばならない中で、見当違いの批判はやめるべきだろう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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