二番煎じの「離島もの」 でも「努力賞」進呈の訳

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「本日も晴れ。異状なし」(TBS) 2009年2月1日 21時~

   はっきりいって二番煎じ感は否めない。大当たりしたフジの「Dr.コトー診療所」を横目で睨みつつ、この局のドラマスタッフたちが「医者に代わって離島のお巡りさんバージョンはどうか」と考えたのではないのか。加えて、ほのぼのヒューマニズムだけでは物足りないので、ちょっと辛口の体育会系巡査にしよう、とか。
   南の島に赴任してきた遼(坂口憲二)巡査が、島の先生・うらら(松下奈緒)やボスおばさん(前田美波里)やノー天気な青年・光生(青木祟高)らと織り成すヒューマン・ドラマである。ネタも展開も読めてしまうのだが、前クールの同枠「SCANDAL」があまりにも計算ずくでつまらなかったので、日曜劇場の原点であるホノボノ系に戻ってほっとする部分もある。
   ただし、脚本が余りにも拙いし、主要な役柄の松下奈緒が下手くそ。現代的な要素である若者の都会志向や、老人のボケや、過疎地の医者不足などを取り込んで描こうとしている努力を認めるのに吝かでないが、いかんせん、こなれていない。
   この回は、光生が好きなうらら先生とデートするドタバタで、演出も垢抜けなくて、若い視聴者たちは退いてしまっただろう。だが、イケメンを集めてラブゲームで遊ぶ「ラブシャッフル」の酷さに比べれば、遥かにマシだ。少なくとも今日的な問題に寄り添って離島の人間模様をドラマにしようとする意図だけでも努力賞である。

(黄蘭)

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