2024年 3月 19日 (火)

北方領土と麻生「訪ロ」 「余計なことした」か「評価できる」か

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   <テレビウォッチ>渦中の人、麻生首相はきのう(2月18日)日帰りでサハリンに飛び、メドベージェフ大統領と会談した。ここで北方領土問題について、「新たな独創的な型にはまらないアプローチ」でと、交渉加速で一致した。

評価する人も

   今回の訪問は、液化天然ガス施設「サハリン2」の稼働記念式出席のため。日本企業も参加した大プロジェクトで、日本の天然ガス需用の7%をカバーできる見込みだ。

   だが、「得もりボード」で解説した笠井信輔は、「首相の訪問にはひとつ問題がある」という。外務省は、旧日本領だった南サハリンは「国際条約上どこの国にも帰属しない」との解釈。そこに首相が行くこと自体、ロシアの立場を、つまり主権を認めることになると。

   「ビザなし渡航」の北方領土で先頃、日本の訪問団が出入国カードの提出を求められた(主権を認めることになる)ため、義捐物資を渡さずに引き返している。ロシアの真意がわからず、今回の会談でも、この件は解決できなかった。

   北方領土問題は、「4島一括返還」の日本と「2島返還」のロシアが対立したまま。「ビザなし渡航」も、旧島民の墓参や人道支援のために、主権問題を棚上げした便法だった。だから、麻生首相がサハリンへ行くことは、「北方領土の主権をも認めることになる、という専門家もいる」と笠井はいう。

   麻生首相はもともと、4島一括返還にはこだわらない立場だった。外相時代にも衆院外務委員会で、「3島プラス択捉島の25%で、ちょうど(面積が)50:50になる」と発言している。今回も記者団に、「向こうが2島、こっちは4島では進展しない。政治家が決断するしかない」といった。

   小倉智昭は、「評価する人もいるだろうが、余計なことをしてくれたという人もいるでしょうね」

   岩上安身も「余計なことをしたと思いますね。国民に支持された政権が政策を明確にしてやるのならいいですが、麻生さんはそこまでの信任を得ていないですしね。長い歴史を考えても足して2で割るという話じゃない」

   ここで外務省OBのコメント。「ロシアが揺さぶりをかけてきている。日本は毅然としないといけない」。

   この問題になると、やっぱりサンケイ路線が出てくるのか。

   で、会見で読み上げた文言「型にはまらない」を、麻生首相は「カタチにはまらない」と読んだ。この人やっぱり国語能力に問題がある。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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