ワクワクしない「事件の謎」 それより気になる広末涼子の「復活」ぶり

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「トライアングル」(フジテレビ系・関西テレビ制作) 2009年2月17日 22時~

   週刊ポストのメディア欄に、「秀作」と褒めてあったので目をこすって読み直した。このドラマのどこが秀作なんだか。素人批評家は見かけに騙されるから困る。確かに関テレは時々いいドラマも作るが、この「トライアングル」は勿体つけた見掛け倒し。
   初回にいきなりフランス・ロケシーンが出てきたが、ドラマの筋としては大した意味がない。また、今回は上海ロケである。ここでカギになる志摩野鷹也(堺雅人)が殺されるので大目に見るが、何も上海でなくたっていい。ヤラセ事件でミソつけた関テレが、開局50周年記念番組として張り切っても、目下は空振りである。
   25年前に殺された少女の同級生、郷田亮二(江口洋介)や母親(風吹ジュン)や当時担当した刑事(北大路欣也)、その息子の警官、黒木舜(稲垣吾郎)、少女の身代わりのように施設から養女に迎えられた葛城サチ(広末涼子)らが複雑に絡み合う物語だが、事件そのものに求心力がないので全くワクワクしないしスリルもない。
   最近サスペンス・ドラマのネタ切れで、時効になるほど大昔の殺人事件の謎解きというテーマがよく使われる。だが、松本清張の『球形の荒野』のような深く時代をえぐった人間存在の根底を問う物語でなければ、ただのキッカケ止まりになる。まあ、最終回まで見て驚かせてもらいたいが、はっきりいって期待薄だ。ところで1回消えた広末涼子が、いい役に次々起用されるワケは一体なんなんだ。

(黄蘭)

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