周りから疎まれながら結果出す 男が惚れる男というやつ(フェイクシティ ある男のルール)

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(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
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   <フェイクシティ ある男のルール>正義のためには手段を選ばないロサンゼルス市警のトム・ラドロー(キアヌ・リーブス)は、その強引なやり方を問題視されながらも上司ジャック・ワンダー(フォレスト・ウィテカー)の庇護もあり、多くの凶悪事件を解決していた。そんなトムは、かつての相棒ワシントンが自分を密告しようとしていることを知り尾行するが、彼が自分の目の前で殺されてしまい……。

   ウォッカ片手に車を乗り回し、敵のアジトに乗り込んでは皆殺しにする。それでいて、裏切り者かもしれないかつての相棒のため、そして自分の信じる正義のために、あえて危険の中に身を投じていくトム・ラドローのダーティーな刑事像は古きよき時代の刑事映画を彷彿とさせる。いわゆる、男が惚れる男というやつだ。内部監察官との駆け引きなど、警察内部の不正や汚職に立ち向かうストーリーはベタと言えばベタだが、緊迫感のあるカメラワークや、二転三転する展開は見るものを飽きさせない。

   現代社会では、ひたすらに純粋で清廉潔白な生き方をしていくだけでは生き残っていけないのかもしれない。そのため誰もが手を汚し、目を覆い沈黙することを求められる。ラドローも調書を改ざんし、証拠を隠滅するなど生き残っていくためには手段を選ばない狡猾さを見せている。しかし、利権や地位のためだけでなく、ただひたすらに自分の信じるルールを貫き通していく彼の姿は、現代社会を生きている人たちへの乱暴な問いかけのように映る。彼のように周りから疎まれながらも、あらゆる権力に噛み付いていくような存在は必要悪としてなくてはならないのかもしれない。

ジャナ専 ぷー

   オススメ度:☆☆☆

日本ジャーナリスト専門学校プロフィール

日本ジャーナリスト専門学校
通称ジャナ専。東京都豊島区高田にあるマスコミの専門学校。1974年の開校以来、マスコミ各界へ多くの人材を供給し続けている。

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