<テレビウォッチ>ロサンゼルスのコダックシアターで行われるハリウッドの映画の祭典『アカデミー賞』の授賞式を取り上げた。
日本からは「おくりびと」が外国語映画賞の候補作に選ばれており、番組は、先週2月21日現地入りした滝田洋二郎監督や出演者の本木雅弘、広末涼子、余貴美子らの感激の模様を伝えた。
「おくりびと」は、遺体を棺に納める「納棺師」を主人公にした物語。主演の本木が新人の「納棺師」に、広末がその妻を演じた。
先週20日に行われた『日本アカデミー賞』では、最優秀作品賞や最優秀主演男優賞など合計10部門で受賞しており、今回米アカデミーで受賞すれば初の快挙になる。
外国語映画賞部門には他に、イスラエルのレバノン侵攻をアニメで描いた「戦場でワルツ」がノミネートされ、受賞が有力視されている。
授賞式場へ向かう前にインタビューに応じた本木が「いまだに非現実的な気分です、とにかく皮膚感覚でこの一瞬を記憶したいと思います」。
広末も「まだレッドカーペットも歩いてないし体感もしていないんですけど、昨夜のパーティーで映画(「おくりびと」)をすごく受け入れて歓迎してくださったので、楽しみにしています」。
受賞すれば、滝田監督は壇上でのスピーチが待っているのだが、「頭の中が真っ白ですから(壇上に)上がる時に考えます」と、興奮おさまらずといったところ。
スタジオでは、司会の加藤浩次が「『戦場でワルツ』が一番有力視されているようですね」と。これにテリーが「まー、アニメですからね。審査員にはアニメ嫌いな人もいます。そこらの人をグッとこちらにね~。それにしても、本木さんが持ち出したという着眼点がすごい」。
さらにコラムニストの勝谷誠彦が「ついこの間、ガザ侵攻があったばかり。こういう時期に、こういう映画(「戦場でワルツ」)を扱うのはどうか、という考えもある」と。
しかし、これにはテリーが「その逆もある。そっちの人がハリウッドには多い」と、異論を。「そっちの人……」とは、ユダヤ系という意味なのかどうかわからないが、他人の意見にすんなり納得しないテリーの性格が……