2024年 4月 18日 (木)

「7年で30億円」の男が悟った 「金だけでは幸せになれない」

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   <テレビウォッチ>いつもくさい演技の「三面刑事」山下真司が、7年間で30億円稼いだ男を追った。大阪在住の29歳、新聞に載った写真では、金髪の普通のおにいちゃんだ。

だれだって欲しい

   神王リョウ。「本当に資産30億円か?」「はい、一応」。というので、自宅へ。淀川を見下ろす高級マンション最上階の250平方メートル、3LDK、家賃80万円超。一人暮らしだが、調度品の値段を聞いて山下も口をあんぐり。

   ソファ100万円、65インチTV100万円。「エーッ、うちは48インチだ」「勝ちましたね」。メゾネットタイプで、2階が衣装部屋。1着100万円なんてのもあるのだが、なぜか女性ものが主。「おかまか?」「いいえ」で、総計1000万円を超えるそうだ。「なぐるよ、久々に」「ははは!」

   ほかにも時計が400万円とか、日本に4台しかないというシャネルの自転車200万円……財布の中には「今日は少ない」といいながら、25万円も。「これで少ないの?」「基本的にカードはつかわないので」。しかし、後の本棚にはマンガ本がずらりというちぐはぐ。

   これらを稼ぎ出したという部屋を見る。パソコンが2台あるだけだ。これで株の投資をやって、20歳から7年間で30億円の資産をもつまでになった。いま7つの会社をもち、コンサルタントやセミナーの講師、講演活動をしている。

   きっかけは、「金持ち父さん、貧乏父さん」という本だった。「それまで、お金持ちはお金持ちに生まれた人と思っていたが、この本は自分でつかみとれるものと書いてあった」。そこで、100万円を元手に株式投資の世界に入ったが、たちまち10万円になってしまった。

   そこで、本屋へ通って投資の本を片っ端から立ち読み。200冊くらい読んでようやく彼なりの極意をみつけた。「普通は株を買ったら売って儲けようとするでしょ。これが間違い。イチロー選手だって、10回打って4回ヒット。それで世界のトップ」「株の世界もまったく同じで、10回のうち3回4回勝てればいいんです。3回を大きく勝って7回を小さく負ければいい」

   飯の時間になった。「なんかごちそうしてくれる?」「いつも食ってるものでいいですか?」ともってきたのが、コンビニの弁当だった。さすが大阪人。山下は「なんだ、いつも食ってるロケ弁と一緒じゃないか」。しかも1日1食だという。

   「単純な話で、ご飯食べてる時間があれば、仕事をするとか何か別のことをする。やりたいことがいっぱいある」「100年に1度の不況は、100年に1度のチャンス。投資に集中すれば100億200億にもできる」

   ただ、今年はちょっとひかえようかともいう。子どもの頃からの夢だったロックバンドを結成するのだと。「気がついたら、仕事と金しか残っていなかった。5年半つきあった恋人も離れていった。お金だけでは幸せになれないと悟った」

   人生哲学として、「やるかやらないか迷ったときは必ず『やる』。すると必ず新しい道が開ける」  小倉智昭は、「株で30億もうけてそれを舞台につぎこむ。回収するのは大変だ」  「30億は欲しいな」と山下。  「だれだって欲しいですよ」(小倉)  「ボスはどれくらい?」「聞かないで」「でもギャップを感じる」(山下)

   「でも、幸せじゃないなんて、映画みたい」(笠井信輔)  「人とつながりたいなんてね」(佐々木恭子)  山下は「金で買えない幸せもあるけど、やっぱりマネーじゃないか?」(笑い)

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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