米グーグル「全文検索」権利話 小倉「さっぱり分からない」
<テレビウォッチ>小倉智昭が、「俺ってバカなんだなと自問するしかない」と取り上げたのは、ネット検索最大手の米グーグルがやろうとしている「書籍の全文検索」の話。「科学や物理でわからないことはよくあるんですが、これは何回読んでも分からない」
グーグルは、米国内の図書館などと提携して、「ブック図書館プロジェクト」を進め、すでに700万冊をデジタル化している。しかし、当然ながら著作権が問題になるわけで、2005年米国作家協会から訴えられていた。
それがこの夏にも和解の見通しとなったために、影響が日本にも及ぶと、昨日(2月24日)の新聞各紙に「法定通知」というのが載った。著作権を持つ人たちに「和解案が影響することがあります」と呼びかけるもので、「断らないと載ってしまいますよ」ということらしい。
小倉が「わからない」といっていたのは、この「法定通知」の文面。日本でも法律関係の文章は読みにくいものだが、アメリカの法律家が書いたものを日本語に訳しているのだから、やっぱり難解だ。
「東大出のプロデューサーや恭子ちゃんにも聞いたけど……」と小倉。
佐々木恭子も「何がだれに適用されているのかが、よくわからなくて、しかもアメリカの著作権は広いようで……」
小倉は、「なんたら条約というのがあって、アメリカがそれで守られてるということは、他の国の作家にも影響が及ぶということらしい」
集団訴訟という考え方で、利害を同じくする人たちを代表するので、アメリカで著作権を持つすべての人がこの和解に拘束される。つまり、翻訳本が出ている日本人作家も対象になる。除外を望む人は期日までに申し出てくださいという内容だ。
「絶版になったものも載せたいといってる」(小倉)
すると、笠井信輔が、「絶版になっている、ボクの『出産日記』も、グーグルに載せてください」(笑い)
例のグーグル・マップで物議を醸しているグーグルだが、こちらの方はたしかに役に立ちそうだ。読む側には文句なしだが、読まれる側は微妙になる。拒否すれば読まれないということだから。