辞任の日テレ社長もあきれた 報道局員「認識の甘さ」

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   <テレビウォッチ>日本テレビの久保伸太郎社長が、報道番組「真相報道バンキシャ!」の誤報問題の責任をとって、きのう(3月16日)辞任した。

とうとう辞任に

   問題になったのは、昨2007年11月23日放送した「岐阜県の裏金づくり」。元土木建設会社役員(58)の証言をもとに、県土木事務所が架空工事発注で裏金作りを続けていると報道した。しかし、県の調査でこの証言が虚偽だったとわかり、元役員は偽計業務妨害の容疑で逮捕されている。

   またしても、詰めが甘いテレビの体質が表に出てしまったのだが、「バンキシャ」の福沢朗キャスターは謝罪したものの、元役員の巧妙な虚偽の証言にだまされた、手口が巧妙で見抜けなかった、との立場。報道局の見解も、「取材の手法に間違いはなかった」としていた。

   久保社長の辞任は、これをひっくり返すもので、社長は会見で、「どういう風に取材を進めるべきか、全ての過程で問題があった」。さらに「私が辞職するに値する案件だと、日本テレビ報道局の管理職と報道局員がどの程度理解していたのか」と、社内の認識の甘さにまで踏み込んだ。

   また、放送打ち切りの可能性について久保社長は、「新体制のもとで検討する」と答えたが、この問題では、第三者機関の「放送倫理・番組向上機構」(BPO)が審理することを決めている。

   この種の報道番組は概ね制作会社との共同製作で、問題が起こると往々にして製作会社に責任をなすりつけることもあるのだが、今回は日テレに責任があると認め、報道局長を罷免したほか、番組担当者ら4人を出勤停止の懲戒処分とした。

   ただ、この社長会見、会議室の一角に立ったままと異様な雰囲気だった。実は最初16時から行われた辞任会見は、カメラなし、各社1人という制限を設けたため、会見でもこれが問題になり、閉め出された約30人が警備員ともみ合う騒ぎにまでなっていた。

   放送された映像は19時からの2度目の会見のものだったのだ。なぜ、こんなバカなことになったのかはわからないが、日本テレビのスタッフが事態を、とくにことの重大性をまだ把握しきれていないことをうかがわせた。

   レポートした笠井信輔は、「とうとう社長の辞任になってしまいました」

   小倉智昭は、「バンキシャは人気の番組で視聴率もいい。ボクはキャスターの立場で考えるんですが、番組の打ち切りもあるのかとの問いに、視野に入っているような話でした。様々な人に影響が及ぶという重要な問題ですよね」とだけ。コメンテーターの発言も聞かずに、チョン。

   エッ! 小倉の理解は、出演者の職の問題なの? それとも、あまり深入りしたくないということか。情報・報道番組の作り方は、どこも似たようなものだからね。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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