2018年 7月 21日 (土)

テレビ局も経費削減の波 番組会議で出たこんな「お達し」

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   毎日テレビから流れてくるニュースは、『不況』『未曽有の経済危機』と景気が悪いものばかり。あらゆる情報の中から、各メディアが主義主張も追加してニュースとして報道する。そのため、どうしても報道には偏りが生じる。

   「テレビが『不況で大変!』と放送するから、気持ちが沈んでくる」、「不況とマスコミが騒ぎ過ぎだ!」……と言う人が多いのも仕方ない。

   しかし、マスコミにも自分たちが報道する不況の波が当然のように訪れている。昨2008年の11月頃だったろうか、ある番組会議でこんなお達しがあった。

   「保温効果がある紙コップは出演者用! 単価が高いのでスタッフは使わないように。それから、今まで置いてあった無料のコーヒーもこれからは1杯30円とします」

「あの人のギャラ考えると軽く1億円は回収…」

   番組予算の切り詰めは、ついにここまで来た。局の方針らしいが、なんと些細なことだろうと笑いながらも、プロデューサーはこうも言っていた。

   「現場の士気下がってゴメン。でも仕方ないんだ。だけど……、番組予算削るんだったら、タレントの出演料も下げてほしいよな。あの人のギャラを考えると、軽く1億円はすぐに回収できるんだけどな」

   彼が挙げたある大物司会者。この春、各局で改編期にあたって大物司会者降板の嵐が行われた際、本当にある番組から「降板」させられていた。

   自身のギャラが高くて戦々恐々。大物司会者や大物俳優、歌手たちだけが気にしているわけではない。大御所放送作家もコストカットの対象に含まれている。ある大御所作家の方がギャラの値踏みをされたが、このご時世では仕方がないと言っていた。テレビのリストラは、これまでテレビを支えてきた世代にまずは目を向けられたのかもしれない。

   コストカットで作家のギャラが少なくなる。そのうち作家を雇えなくなってしまったら……それでも作ってみたらなんとか番組はできる。そうするともはや放送作家という仕事はいらなくなってしまうのか? 完全歩合制、出来高の放送作家という生業だからこそ、そんな恐怖心が生まれてくる。

   若者のテレビ離れが進む中、再来年の地上アナログ放送終了に合わせ、この際テレビを手放してみようか? と思う若者も多い。そのような状況で発生した、世界的不況。視聴者数は減り、番組予算も削られる。

   誕生から50余年。生活の真ん中にあったテレビは、いったいこれからどこへ行くのだろう?

モジョっこ

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