「続投」小沢代表「涙」の訳 秘書起訴で問われるもの

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   <テレビウォッチ>本来トップニュースだろうに、WBCの大騒ぎのせいでこちらはいともあっさり。それも小沢代表の涙の会見映像から入った。「ご心配ご迷惑をおかけして申しわけありません」。やっぱりテレビは絵がいちばんか。

具体的なものが出ないと

   西松建設の献金事件できのう(3月24日)、民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書、大久保隆規(47)が政治資金規正法違反容疑で起訴された。これを受けて小沢代表がどう身を処するかが焦点だったが、党内協議を経て結局は「一緒にがんばろうということになった」と続投を表明した。

   検察のそもそもは西松建設の裏金づくり捜査だったが、そのなかで小沢代表への献金が突出している実態が明らかになり、とくに名義を変えての手口がきわめて悪質との判断から、最終的には小沢代表が標的とも見られていた。

   しかし起訴事実は当初の容疑そのままで、大久保秘書の全面否認を突き崩せなかったとみられる。政治資金規正法違反はいわば事務手続きの間違いの類で、西松建設の思惑はとれても、受け取った側が「知らなかった」と言い続ければ…。

   小沢代表の続投判断もこれが根底にあったようで、会見でも検察の捜査を「これまでなかったやり方で、納得がいかない」と批判した。専門家のなかにも、「何千何万と政治資金を流すだけの団体がある。こんなことだけで起訴するというのは、検察の常識をはずれている」との声もある。

   しかし、これはあくまで法律論。捜査の過程で出てきた様々な事実は、小沢事務所が相当組織的に政治資金を集めていたことを浮き彫りにした。旧田中派以来の伝統的手口が健在であると。それがまかり通っていたこと自体が、同法の欠陥を示す。

   自民、公明の与党はもちろん、民主党のなかからも批判の声がでるのも当然だが、小沢代表は「続投がプラスかマイナスか、国民の受け取り方次第」と微妙ないい方で、今後に含みを残してはいる。

   小倉智昭は、「西松建設からの献金額が多い、そこの賄賂性に検察は自信があったんだろうが、底までは踏み込めなかった。それが続投になったんでしょう」

   高木美保は「(小沢代表が)疑念という言葉を使ってましたが、それがイメージ的なものでは難しい。検察の力も問われているのだから、何か具体的なものが出ないと」という。

   笠井信輔が、「一方で政治責任はやはりあるので、辞任した方がいいという声もあります」と締めくくったが、問題はその政治責任だ。

   これがなんとも曖昧模糊としているから、こんなことが長年続いてきたんだから。いま問われているのは有権者の意識ではないのか。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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