テレビの明るい未来 その本来の「力」とは

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   <テレビウォッチ>NHK「日本の、これから 放送記念日特集」の「テレビの、これから」。ニュース15分をはさんで約3時間、関係者がみっちり議論した。民放連の広瀬会長や民放関係者、NHKの今井副会長、糸井重里らが登場した。視聴者代表も参加していた。

   便利なインターネットの登場で若者の間でテレビ離れが進んでいるといったことが議題となった。様々な世論調査の結果も発表され、たとえばテレビ離れが進んでいると思うか、という質問では「思う」59%、「思わない」41%だった。

   出演者の間では、テレビの将来性について厳しい意見も多くでていた。しかしカネと人間を注ぎ込んでやる生中継などはネットでは真似できないだろう。たとえばこの間のWBCの放送だって、どれだけカネとマンパワーがかかっていることか。事件事故があれば、すぐに中継車を出して映像と音を伝える、こういうときもテレビの力を思い知らされる。

   もっとも近頃のテレビは、こうしたテレビ本来の力を生かすというより、総合的にエンタメからドラマ、ニュースまで何でもやります、という姿勢でやってきた。その結果似たり寄ったりになり、つまらなくなってしまった。

   ニュース的なものやスポーツの生放送は、テレビのこれからの唯一の活路ではないだろうか。実際、TBSがゴールデン帯にかかる2時間枠ニュースを新設するなどの動きが出ている。バラエティやクイズ番組が隆盛を極めていたが、切り替え時期に入ったようだ。もう少しするとすっかり様変わりするのではないか。

   ネットの影響力が今後も増すのは間違いない。しかし、パブリックメディアとして、テレビと新聞はそれぞれの持ち味を生かして生き延びると思う。そのためには、テレビはなんでもやりますという「総合的」なものへのこだわりを捨て、持ち味を最大限生かす、例えばスポーツ中継は全部流すとか、の方向で頑張るべきだろう。ソフトをつくる力などスタッフたちの能力は高いものがある。まだまだ生かせるし伸ばすことができる。ネットとテレビは敵対するものではなく、違うものとして共存できると思う。

      これからは ビールとテレビは ナマがいい

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