略奪愛に燃える男性スタッフ でも「その恋ダメね」と判定できる訳

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   ある番組の会議終了後、男性スタッフからこんなことを聞かれた。

「略奪愛って、成立すると思いますか?」

   カレ、何を言っているんだろう? プライベートで食事をしたこともない間柄。私はてっきり何か別番組の恋愛企画で、実地調査で聞いているものかと思った。そうでなければ、いきなりコイバナするか!?

またこのタイプの話ね

   が、カレの表情は真剣そのもの。彼氏がいる女の子を好きになり、自分と付き合ってもらうためにはどうしたらいいか? という相談だった。

   悩める35歳過ぎのカレが熱を上げたのは、20歳になったばかり女の子。

「ホント、男って若い女の子が好きだよね~」

と私がからかうと、カレは真っ向から否定。好きになれる女性が長年いない中、その仕草や物言いに惚れたのが偶然若い女の子だっただけのことだと。

「あ、またこのタイプの話ね。この時点でこの恋愛話ダメだわ」

   私はこっそり心の中で確信する。私もそうだったし何人の人からも聞いた台詞。『私・僕が久しぶりに好きになった人だから……』

警告1:一方通行の恋愛! 恋愛で、自分が最初に登場するとは自意識過剰。
警告2:意地で恋愛するな! 暫く好きになる人がいなかったのに『私が』好きになれた人を逃してはなるまい! という意地は、恋愛とは呼ばない。

   その後もカレは止まらず、いつしか彼女の話ばかりになっていく。惚れている女は『男好きで男慣れしていて、チヤホヤされる状況に酔いしれながらも、自分のスキルアップにつながるような男を探すハンター』女子大生なんだと気付かない不憫なカレ。話終えた後、なぜか一人満足そうだったけど。

   悩み相談というのは、答を求めているのではない。話を聞いてほしい、自分の中の答えを人に話すことで明確化し賛同を得たいということが目的だ。

   KYと言われることを恐れ、どんどん人間関係が希薄になる中、人々はよほど気の置けない友人でないと恋愛相談すらできない。そこで社会から求められるのが、アメリカの場合はカウンセラー、日本の場合は占い師だ。特に女性の場合は、友達以上に占い師やスピリチュアルなもので自分の精神軸を見極めてから行動にでる場合が多い。パワースポットに行って浄化されてきたり、占い師に序言を求めたりするほうが費用対効果は大きいからだ。

   しかし……人間関係が希薄な職場での恋愛相談にも驚いたが、マスコミにいるならば自分の恋愛話はネタになることにカレは気がつかないのだろうか。

   過去のサイテー恋愛の話は、人と人を結ぶ格好の会話だ。放送作家は誰しもが『騙された』『1000万貢いでしまった』などサイテーな恋愛話を鉄板ネタとして持っている。相談してくれたカレもネタとして育つまで、もう少し工夫を加えたほうがいいのかも。

   さすがに占い師に相談したとしても、「そんな恋愛はネタにしかならないから、ネタとしての成立を考えて恋愛をしなさい!」とは、決して言わないだろうが……

モジョっこ

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