みの「おもいっきり」最終回 透けて見えたTV局の「現状」

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「おもいっきりイイ!!TV 最終回」(日本テレビ) 2009年3月27日 11時55分~

   活字の世界より、より激しく金が支配するテレビ界にあっては、1つの長寿番組が終了するということは、投資しただけの金がペイしなくなった証拠なのである。この番組が20年で終ったのは元が取れなくなったからである。最終回にそういう総括を少しでもすれば日本テレビはまだ見所が残っていたのだが、これでは絶望的だ。
   みのの高額ギャラ、アシスタントの高橋佳代子を切った時点でテレビ桟敷のオバサン達が離れていったことと、若者に媚びて人生相談の年配相談者を出演させなくなった時から、今日の打ち切りは予想できた。終わりに際してコメントを寄せた渡哲也に「人生相談が好きだった」と皮肉たっぷりに言われてしまっている。最終回のみのヨイショセレモニーで、曜日ごとのコメントマンを侍らせて、歯の浮くような送別の辞やオマージュを語らせることが、目の肥えたオバサン視聴者には如何にマイナスか、作り手の鈍い頭ではわからないらしい。極限のKYであり、時代の最先端を行っていたテレビ界の『貧すりゃ鈍する』現状を如実に象徴している最終回である。
   みのの別れの挨拶で、「僕の青春そのものでした」は本音としても、ギネスに載ったと自慢するだけのキャリアがある司会者なら、辛口を標榜する大物テレビマンとして、八方塞がりのテレビ界に、一言チクリと提言する根性はなかったのか。他局の長寿番組も終わり、最も腹ふくるる思いなのは他ならぬ<みの>自身ではないのか。

(黄蘭)

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