ブダペストとエリザベート王妃 街の魅力と偲ばれる人柄

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「世界音楽紀行 劇場のある街 プラハ、ブダペスト」(BS i) 2009年3月26日 20時~

   夜のゴールデンアワーが白痴バラエティだらけで見るものがない時、BSにザッピングする。ハイビジョンテレビの醍醐味を味わわせてくれる最右翼の1つがこの番組である。ナレーションは多岐川裕美で、他にリポーターも出なければ何にもない。ただひたすら美しい街の佇まいを撮り、現地の人たちの生活を映し、かつ、街の歴史に言及する。それも伝統ある音楽を中心として。
   プラハでは、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」の初演がモーツァルト自身によって行われ、アカデミー賞映画「アマデウス」の撮影も行われたエステート劇場のくだりが面白く、ブダペストでは、ハンガリー人の心に今も深く刻み込まれている国王・ヨーゼフ1世の妃・エリザベートの挿話が心に残った。
   また、リスト音楽院とフランツ・リスト博物館のいろいろ。かの名曲「ラ・カンパネラ」をリスト本人が弾いたというピアノが現存している。チェコはかつての『プラハの春』を味わった悲劇の国であり、ハンガリーも東欧の民主化までは苦難の道を歩いた。それでも、経済大国世界第2位の日本が足元にも及ばぬ、高貴な文化の香りがあり、行きずりの旅人でさえその魅力の虜になるだろう魅力ある都市である。ブダペストの国立オペラ座の、シシィと愛称で呼ばれたエリザベート王妃の座った席は、真正面の貴賓席でなく、より舞台に近い脇のボックス席だったとか。彼女の人柄が偲ばれた。

(黄蘭)

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