金総書記「打ち上げ記念写真」 映像から深読みすると…

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   <テレビウォッチ>きのう(4月6日)北朝鮮が発表した金正日総書記の写真。衛星管制施設を訪問して「人工衛星光明星2号」の打ち上げを観察したあと、技術者と並んで撮った記念撮影だそうだ。これも人によってさまざまに読めるという。

距離を伸ばしている

   VTRでジャーナリストの恵谷治は、「打ち上げに立ち会ったこと自体が異例」という。たしかに過去の打ち上げのときは、立ち会いはおろか、逆に消息が途絶えている。「この写真はそのときのものではないと思う」と。

   とくに、金総書記の両脇にいる人物がこの中では一番格が高いのだが、恵谷は、「右が朝鮮労働党軍需工業部第一副部長、朱ケイ昌だと思います。左が労働党書記で政権ナンバー3の全ビョン浩」という。朱はミサイル開発の中心人物。

   この前日には、平壌市内の劇場を視察する金総書記の写真が公表されたが、「サングラスをかけてない。糖尿病かなにかで視力が落ちたのではないか。打ち上げのムスダンリまで行く体力があるかどうかも疑問。建物は平壌ではないか」とみる。

   これもVTRでアジアプレスの石丸次郎は、今回の打ち上げを、「弱体化した軍事力を覆い隠すパフォーマンスではないか」という。北の現状はいま、国営企業の稼働率は2、3割。配給もできなくなっている。

   外貨稼ぎの資源の切り売りも、中国向けの鉄鉱石が11月からストップしている。また、韓国との関係悪化で、年間40-50億円あった観光収入もゼロに。

   こうしたなか、若い兵士が共同農場からトウモロコシを盗み出している映像を見せて、「軍隊内でも食料不足が慢性化している状況だ」という。列に割り込む兵士が、女たちにはじき出される映像もあった。威信の低下。

   肝心の衛星が470メガヘルツで出しているという電波は、いまだに確認されていない。軍事ジャーナリストの田岡俊次も、「成功していたらもっと騒ぐはず」という。また、別の動きにも警告する。

   ミサイル迎撃のPAC3についても、「宣伝にはなっただろうが、あんなものないよりはましという程度のもの。このくだらない競争はどこかでやめるしかない」という。問題は、この意味をわかる人が少ないことかも。

   「北はあくまでも成功だといっている」と赤江珠緒。

   鳥越俊太郎も、「北の国内向けの宣伝ですから当然でしょう。人工衛星としては失敗でしょうが、ミサイルとしては距離を伸ばしている」

   小木逸平が安保理の動きも紹介したが、中国とロシアの態度から決議案にまでいけそうにない状況。

   若一光司は、「北はアメリカと日本の隙間にもぐりこもうとしている。アメリカとどこまで一緒にできるかだ」

   自民党は新たな制裁案を考えているようだが、まあ、考えるだけでも疲れる国だ。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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