2024年 4月 24日 (水)

「ガラス細工の積み重ね」で大丈夫? 京都・女子高生殺害で男逮捕

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   <テレビウォッチ>難儀な事件だ。これが前進といえるのかどうか。昨2008年5月舞鶴で起こった女子高生殺害で、防犯カメラに写っているとみられる男がきのう(4月7日)逮捕された。しかし、警察はその根拠をいっさい明らかにしなかった。

あんな会見、見たことない

   殺人・死体遺棄容疑で逮捕されたのは、被害者の小杉美穂さん(当時15歳)の遺体がみつかった近くに住んでいた中勝美容疑者(60)。昨年11月の窃盗事件で服役中だった。

   中容疑者は、防犯カメラの映像から捜査線上に浮かび、家宅捜索まで行われながら、確たる証拠が出なかったいきさつがある。それが、なぜいま? しかし、京都府警はその根拠を示さず、40分の会見で25回もノーコメントをくりかえした。

   大沢孝征弁護士はビデオで、「検察との間で起訴を前提とした判断があったということ。証拠が集まったのではないか」とみるが、この時期の逮捕は、「来月21日から裁判員制度が始まるので、それにかからないように?」という。

   番組の取材である捜査員は、「ガラス細工を積み上げている。(根拠を)明らかにすると、それが崩れる可能性がある」といっていた。どうやら極めてもろいもののようだ。

   レポートの井口成人は、状況証拠となる3つをあげたが、「防犯カメラの映像」は不鮮明、「新たな目撃情報」は車で追い越したにすぎない、また「被害者と最後まで一緒にいた」というのは推測、といずれにも否定的。「裁判は大荒れになる」と予測する。

   鳥越俊太郎も、「あれだけ根拠を示さない会見というのは見たことがない。犯人しか知り得ないことというのがあるのだろうが、裁判は難しいものになるだろう」

   落合恵子も、「報道されている内容だけでは、エッ、決め手がないんじゃないのという感じ。裁判員だったら、判断できない」

   その裁判員制度を避けた? というのだって、よくわからない。裁判官だけなら、うまく罪に落としてくれると思うこと自体おかしくないか?

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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