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昭和の光景と食べ物 「食事に夢中」話聞かないスタジオ陣

   <テレビウォッチ>所太郎が登場して、薮から棒に「東京に残る昭和の光景」という。

おいしいですね

   まず、根岸の満開のサクラの木々のかなたにそびえる巨大なコンクリート建築物。これが日本最初の競馬場、根岸競馬場の跡。当初は木造だったものを、1930年ころに立て替えた。

   所は、花吹雪の下、建物をバックに「時空をこえて昭和という時代が呼びかけてくる」と、新コーナー「探訪!東京昭和遺産」の第1回を踏みだした。

   つぎに登場したのは、中野区の住宅街にある「野方給水塔」(昭和初期)。古城を思わせるタワーがそびえている。給水塔では双子の塔もあった。「コマQ」と呼ばれている「駒沢給水塔」(1924年)。建設中に関東大震災があったが、びくともしなかったそうだ。

   次が、多摩川の河川敷。なぜかコンクリートの階段みたいなものがある。散歩の女性に聞いても「知らない」。

   これ実は、かつてここにあった「多摩川スピードウエイ」の観覧席の跡だった。1936年日本初の常設サーキットとしてオープンした1周1200メートルのオーバル(楕円形)コース。ここで第1回全日本自動車レースが開かれた映像があった。観客席は満員の盛況だ。

   ここで話は一気に飛んで、デパートの大食堂。最初に「お子様ランチ」としたのは上野・松坂屋だそうで、その昭和7年(1932年)のメニューを復元したものがスタジオに。

   富士山をかたどったごはん、オムレツ、ハンバーグにサラダと日の丸の旗、これの試食会。とたんに「昭和」も「遺産」も吹っ飛んじゃった。

   赤江珠緒が「やっぱりおいしいですね」

   小木逸平は、「ほぼ初体験。食べたくても、ダメといわれてた」。はあー、そういう親だったの。

   所は、「当時は冷凍なんてありませんから、オムレツは全部その場で焼いた。ピークの時は日に1300食も」などと説明するが、みな「へぇー」と生返事ばかりで、食べるのにけんめい。

   大谷昭宏は、「昭和7年のものを食べたことがあるのはボクだけ」(笑い)

   長嶋一茂は、「今でも食べます。お子様ランチは早く出てくるでしょ。だからちょっと手を出す」(笑い)。親父になってもやってるのか。

   所が長嶋に、「ご両親といって食べたことは?」

   「ありますよ。多摩川にハンバーグのおいしい店があって」

   そこで話が多摩川サーキットに戻った。「あそこで野球やってたけど、サーキットがあったなんて聞いたことがない。びっくりした」と長嶋。

   そこで、所が「現場に立ってみると……」と話し始めたが、誰も聞いてない。とうとう木場弘子が笑い出しちゃった。

   所は「食べ物出すとだめだ。コーナーの時間と食べ物を考え直します」