2024年 4月 24日 (水)

人間が「働きバチ」になる… 人力で授粉する時代

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   <テレビウォッチ>ミツバチが消え、果物が貴重品になりそうだという。

泣きっ面に蜂

   「ミツバチなんて軽く考えていたけど、ミツバチ様々になってきましたよ」(司会のみの)。いったい何故? と番組が取り上げた。

   果物栽培農家は、養蜂業者からミツバチを購入・レンタルして、花粉を運ぶミツバチの習性を生かし授粉作業を行なってきた。イチゴ、メロン、スイカなどの果物のほか、ナスもこの授粉が欠かせない。

   そのミツバチの減少が目立ち始めたのは昨2008年夏ごろから。農水省の調べでは、ミツバチが不足しているのは21都県に及んでおり、今や人手による授粉に頼っているところも。

   イチゴやメロンの一大生産地である静岡県。メロン栽培農家では手作業による授粉を余儀なくされている。茨城のメロン栽培農家も同じで、「筆で花粉を交配させているが、その数は5万回ぐらい」という。

   千葉のスイカ栽培農家では「市場で、スイカの山積みが見られなくなるのは……」と心配する。

   しかも、手作業による授粉は生育が遅れたり、糖度の低いものができたりで、ミツバチのようにはうまくいかないという。その結果、ミツバチの盗難事件も多発している。

   何故こうした現象が起きたのか。背景の一つは「女王蜂」不足という。

   これまで「女王蜂」をオーストラリアから輸入していたが、彼の地の女王蜂に伝染病が流行り、輸入禁止になったこと。さらにミツバチに寄生するダニなども影響しているという。

   農水省では「女王蜂」をアルゼンチンから輸入する一方、ミツバチの代替用としてクロマルハナバチの利用を進めているが、ミツバチの授粉作業に比べ精度が落ちるという。

   「女王蜂」まで輸入しているとは聞いてびっくりだが、みのは「泣きっ面に蜂、さあ~どう解決したらいいんでしょうかね」と。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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