多部未華子と高畑淳子 「つばさ」で浮いてるのは…

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「つばさ」(NHK) 2009年4月14日 8時15分~

   まだ2週間しか見ていないが、今回の朝ドラは前作「だんだん」よりはるかに面白い。ずばりいってクドカン(宮藤官九郎)のドタバタを明らかに意識した描き方で、「アイデアパクリじゃないか」と表現したくなる程のノリである。だが、おもしろければ許す。
   この日は甘玉堂のつばさ(多部未華子)が、コミュニティラジオを立ち上げようとしている元官僚の真瀬(宅間孝行)にこき使われながら、アンテナを持って周波数探しに付き合わされる場面。真瀬の断定的なセリフが抱腹絶倒で、近頃、若い女にチヤホヤする男ばかり描かれる中で、独善的なもの言いが秀逸である。
   但し、このドラマ、1962(昭和37)年生まれの脚本家の作であるから仕方ないともいえるが、つばさの祖母(吉行和子)は名前が千代で、死んだ祖父は梅吉。まるで明治か大正時代の名前である。20歳のつばさの祖母なら昭和1ケタ生まれぐらいだろうに、今時着物が日常着というのもヘンだし、和菓子屋の主人としても古くさ過ぎである。今は80歳を越えていても、運転はするわ、海外旅行に行くわ、バリバリの現役ジジババが多いのだよ、大都会には。
   人気にあやかりたい抜け目のないNHKが、家出を繰り返す翔んでる母親・加乃子役に高畑淳子を据えたが、今のところ丸顔の家族の中で1人だけ長い顔の違和感と共に、存在そのものも浮いている。一方、職人の父・竹雄の中村梅雀と多部未華子は素晴らしい適役。

(黄蘭)

採点:1.5
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