「怖い顔」の阿部寛 大橋のぞみとのやり取りは…

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「白い春」第2回(フジテレビ系・関西テレビ制作) 2009年4月21日 22時~

   タイトルもいいが内容も面白い。今期の連続ドラマは、前期の様な出来損ないばかりでもなく、まあまあ見続けようかというものが何点かあるが、この作品もその1つだ。愛した女の病気治療に必要な金を稼ぐために殺人を犯し、刑務所に入っていた元ヤクザの春男(阿部寛)が、出所してきたところから物語は始まった。
   愛した真理子(紺野まひる)は村上(遠藤憲一)に嫁いだ後に亡くなるが、一粒種のさち(大橋のぞみ)を残す。実はさちは春男の娘だ。春男は800万円を村上がパン屋の開店資金に使ったと思い込み、数々の嫌がらせをする。その接触の間に、さちと、えもいわれぬ交流が芽生えてゆくのだが、痩せて荒んで、目の落ち窪んだ怖い顔の春男と、子供のくせにクールで勘のいいさちとのやり取りが絶妙で笑わせる。桜の咲いたロケシーンも美しい。
   もう1人、パン屋の役の遠藤も、阿部に負けず劣らずのコワモテ役者なので、2人のやり取りは大迫力。ところが2人とも人間的には弱くて純な部分をもっている優しい男なので、見ていてほのぼのしてしまう。第1に脚本(尾崎将也)が素晴らしく、第2にキャスティングが成功だ。ポニョで当てた大橋を子役にしたのはゲテモノ狙いかと割り引いて見始めたが、今のところ嫌味なところは感じられない。関西テレビ制作の阿部寛ものは、いつも期待を裏切らない。欲を言えば、妹役の白石美帆が意地悪タイプでちょっと減点。

(黄蘭)

採点:1.5
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