2018年 7月 22日 (日)

長澤まさみの「どん底」とは 「ぼくの妹」への期待度

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「ぼくの妹」(TBS) 2009年4月26日 21時~

   なにしろ脚本が連ドラ久しぶりの池端俊策であるから、期待しないわけにいかない。1回目の視聴率は余りよくなかったが、面白さの片鱗は2回目になって出てきた。大学病院の外科医をしている兄・盟(オダギリジョー)と奔放な妹・颯(長澤まさみ)の間に、盟が関わって突然彼の目の前で飛び降り自殺した里子(ともさかりえ)という女がナゾの存在として影を投げかける。
   兄と妹のほのぼのドラマかと思ったら、どっこい、それどころか不気味なサスペンス劇の匂いもする。今のところ何を描きたいのかよくわからないが、もじゃもじゃ頭のオダギリが、ぴっちり髪を撫でつけた真面目な医者に扮していて、結構サマにもなっているのだ。
   脇の人物たちが印象深い。腹痛を助けた老人(大滝秀治)、里子の男と称する人物(千原ジュニア)、颯の相手の不倫弁護士(田中哲司)などどこまでがまともで、どこまでがいかがわしいかよくわからない人間がウロウロする。確かにこの社会は医者というエリートの生活圏の中では想像もつかない猥雑な闇の部分があるものだ。それを盟の1人称のナレーションを挟みながら進行するので、われわれ見ている方も同じ気持ちで引き摺られてゆくわけだ。
   幽霊ではないが、「出るぞ出るぞ」といって結局つまらない展開で終るドラマも多いので、過度の期待はしないが、妹が関わるどん底の世界に兄が巻き込まれる山場もありそうで、まあ、見続けてみる。

(黄蘭)

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