内野聖陽の警察もの 嬉しい誤算とDNA鑑定事情

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「臨場」第3回『真夜中の調書』(テレビ朝日) 2009年4月29日 21時~

   内野聖陽主演の警察ものはハズレが少ない。今回は死体から事件を読み解く検視官の話。検視官の倉石義男(内野聖陽)は、ホームレスで殺人容疑をかけられた男を犯人ではないと主張する。飛躍的に発展したDNA鑑定が謎解きのテーマなのだが、かつての常識では、夫と妻の血液型から生まれるはずのなかった別の血液型の子供が生まれることがあるという事実がとても興味深かった。ただし、100万人に1人という稀有な血液型の例である。
   原作がミステリー作家の横山秀夫で、最新のDNA鑑定事情をうまく使っている。このシリーズの第1回は余り面白くなくて、途中で本を読み出してしまったが、期待しないで見た今回は嬉しい誤算だった。内野主演ものは地味なのに視聴者は良く知っていて、数字も良くはないが悪くもないのである。固定のファンがつき始めているということだ。いよいよ警察もののテレビ朝日が売りになるか。
   そういえば、かつての血液型鑑定はいい加減で、第2次大戦中の輸血事情では、O型血液の人は他のどの型の血液にも輸血が出来るといわれたが、後にこれは眉唾になった。1時はRHプラスマイナス騒ぎで、よくドラマの素材に使われたし、今後、さらに精度が上がれば、一体どんなミステリーが生まれるか想像もつかない。科学の進歩に遅れないように日々勉強しなければならない作家稼業もご苦労様なのだ。内野の他に同僚が松下由樹で可もなく不可もなし。

(黄蘭)

採点:1.5
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