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ソーリ「自転車専用車線いらない」 これは「特権階級の発想」か

   常日頃、天下国家の一大事を討論する場である「小さな国会」にあって、今回はわりと地味なテーマと言えるだろう。俳優で「太陽にほえてた党」の渡辺徹が提出したマニフェスト(法案)は「ムダな道路を作るのをやめて全国に自転車専用の車線を作ります」。

太田:わざわざ健康的だぜって…

   この日、法案賛成を表明したお笑い芸人の小島よしおは、自転車(で移動する)芸人としてこの番組内ではつとに知られた存在。だが、本国会でもっとも積極的に発言してたのは、タイトな自転車用ジャージに身を包んだオリエンタルラジオの中田敦彦だった。中田は小島に勝るとも劣らぬ「自転車好き」の法案賛成派なのであった。

   さて、道交法上は軽車両であり、原則車道(左端)走行が義務づけられてる自転車。しかし実際車道を行けば、脇を走る自動車に危ない思いをし、歩道では歩行者から危ながられ、とどこを走っても角が立つ。自転車がらみの事故も増加傾向だという。

   欧州の自転車先進国に目を向ければ、車道に対して5~10%程度の自転車専用道が設けられているが、世界第3位の自転車保有大国である日本ではわずか0.2%。もっと自動車専用の道を作れ、との主張である。中田、小島に加え、石黒彩らのママ芸能人軍団も「自動車に煽られて、安心して自転車で走れない(我が子が危ない)」とマニフェストを支持する。

   これに対する反対派は積極的な理由があるというよりは「そこまでやることもないだろ」という無関心。いわばマニア対一般人の構図となっていた。たとえば、お笑い芸人の有吉弘行。「そんな我が儘を聞き入れたら、今度はジョギング専用レーンをつくれとか、収拾がつかなくなる」

   10数年自転車に乗ったことがなく、移動は自動車の後部座席という太田光総理(爆笑問題)も法案反対である。「長い距離を自転車で移動するより、車で行けばいいじゃん」

   中田は「完全に特権階級の発想ですよ。他人に車を運転させてるから、オレは知らないって」と噛みつく。ソーリは「(中田が)お台場まで自転車で行ったとか、わざとらしい。なんで自転車で行かなきゃ行けないの!? わざわざオレは健康的だぜって(ひけらかしてる)」と反論。

   「後部座席に座ってる人に言われたくないですよ」「若手で自転車乗ってる人は多いですよ」と中田も食い下がるが、とにかくソーリの自転車に対する認識はあまりポジティブなものではないらしく、自転車での移動に効率やらエコやら健康やらを見いだす若手芸人は、ソーリには最後まで理解不能なようであった。なお、法案は13対7で可決された。

ボンド柳生

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