小沢辞任のNHKニュース 「第1報」ににじみ出たもの

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「ニュース7」(NHK) 2009年5月11日 19時~

   5月13日号のSAPIOは『テレビ報道番組は絶滅寸前』という特集を組んで、「取材は外注、横行する責任転嫁、加速する政官との癒着、ここにはジャーナリズムのかけらもない」とのタイムリーな記事を載せている。この中で手厳しくNHKの姿勢を問うている。
   あたかもこの日、夕方から民主党の小沢一郎代表が辞任の記者会見を開いた。その記者会見と辞任のニュースにつき、NHKがどのように第1報を全中で報じるか、筆者は直後の「ニュース7」を注意深くチェックしてみた。時間がたってからだと、キョロキョロと民放などを見回して、当たらず触らずに軌道修正してくるのがこの局の体質だからである。時間的余裕のない時の報道ぶりを見ると、ここの偏向ぶりがよくわかり面白い結果が出るのが常なのだ。
   会見の様子などは型通りであったが、街の声と称する一般人のインタビューでは、小沢氏に辛いコメントを圧倒的に多く編集してあった。「遅かった」だの「当然」だのと。反対に地元での「残念です」と言う声はわずかだけ。安倍晋三氏が辞めた時には、やたらに地元の惜しむ声を並べたと記憶する。つまり、政府与党の突然辞任に対するうろたえぶりが写し絵のように出ていたのだ。小沢を叩いて自民・公明の選挙勝ちを目論んでいたのに、眼前のテーマがなくなった、これは弱った。中立の公共放送とは嘘八百、NHKは自民党の広報局で、これでジャーナリズムとは噴飯ものである。

(黄蘭)

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