画面は絶景か? 動き速すぎかも(GOEMON)

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(C)2009「GOEMON」パートナーズ
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   <GOEMON>戦国の動乱で信長が死に、光秀が死に、時代は太閤秀吉が治める安土桃山期。そのころ日本は争いこそないが、町人の間でも実力者だけが生き残れる、貧富社会の世の中でもあった。そこに1人の泥棒、石川五右衛門は傲慢な金貸しや大名から金銭を奪いそれを庶民にばら撒き、人々を潤していた。祭りの日、五右衛門が商人の金庫を探っていると、南蛮渡来の箱を見つける。それは世を再び動乱に導く、始まりの箱であった。

   石川五右衛門は史実不詳、生まれがいつかもわからない謎の多い人物であり、泥棒だけではなく、もともとは忍者ではないかという説もある。本作「GOEMON」もそれに倣い、忍者という設定の下、紀里谷監督が大胆にアレンジした作品である。登場してくる建物や文化、人物設定までが虚構で作られている。

   この虚構の設定で面白かったと感じたのは、登場する城のデザインとその大きさだ。監督はデビュー作の「CASSHERN」と同様、フルCGによって巨大な大坂城を登場させるがそれがなんとも暗いイメージで、この映画の秀吉の悪役ぶりが窺えること間違いなしである。その悪趣味ぶりは彼の虚栄心を映して見える。それと対照的に信長の安土城は洋風のセンスを取り入れたデザインで、見ると感動するくらいにきれいだ。

   ビジュアル面にはなかなか凝っていて、創意工夫やアレンジが施されているが、アクションシーンの動きが速すぎて目まぐるしいのでおそらく老人や子供にはついていけないであろう。またストーリーも単純で1度見てしまうと、2回目は見ようと思えない。

ユウ・ミサト

   オススメ度:☆☆

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日本ジャーナリスト専門学校
通称ジャナ専。東京都豊島区高田にあるマスコミの専門学校。1974年の開校以来、マスコミ各界へ多くの人材を供給し続けている。

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