2024年 4月 26日 (金)

「認知症」を金づるに 介護士の風上に置けぬ…

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   <テレビウォッチ> 認知症のお年寄りが悪い奴に狙われていると、番組が取り上げた。

公的機関が…

   「見て下さいよ。介護士の女、47歳。認知症の94歳の男性から910万円を盗み、パチンコしたり旅行行ったり。とんでもないヤツですよ」と、みのが嘆いた事件とは……

   警視庁は5月18日、介護をしていた男性の銀行口座から金を引き出していた東京・足立区西新井の介護士、佐々木俊江容疑者を窃盗の疑いで逮捕した。

   調べによると、佐々木容疑者は介護をしていた男性の銀行口座から2005年7月以降20回にわたり910万円を引き出していた。

   男性には頼れる身内がなく、佐々木容疑者は4年ほど前までこの男性の介護をしていたヘルパーだった。

   佐々木容疑者が記録していた介護日誌には「BANKに行くとのこと。タクシーにて同伴。30万円おろし、帰りに酒屋に寄り買い物された」と、銀行に同伴していたことが書かれている。

   その後、男性が施設に入居。銀行口座から施設の入居費用が引き落とされていないのに気付いた男性の甥が、成年後見人をつとめる司法書士に口座の調査を依頼して事件がわかった。

   司法書士によると04年に2000万円以上あった預金が底をつき、男性の年金まで2か月に1度入る度に引き出されていたというスッカラカン状態になっていた。

   こうした認知症のお年寄りを狙う同様の犯罪は、ここ数年多発しているという。今年1月には大分県で海産物行商の男(64)が集金を装い81歳の認知症の女性から数100万円を騙し取っている。

   みのが「ご家族がいない認知症のお年寄りには、公的機関が補佐しないと……」と。

   これに弁護士の道あゆみが「そのために財産管理権や代理権を有する成年後見人制度ができています。ただ、現実にはお年寄りすべてに対応してくれる制度とはなっていない。元気なうちに備えておくことが必要です」と。

   それにしても、信頼を得てまじめに介護している介護士にとっては切ない事件だ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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