「女装」女が謎のスッピン 仕事と涙と精神状態

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   最近、「女の女装」という言葉が、一般的に広まり出してきている。

   女性の間では、当然! な言葉なのだが、これがどうしてなかなか男性には理解しがたいらしい。

   女性が女装するとは、『思いっきり女ファッションを身にまとう』こと。具体的な「女の女装」は、普段はジーンズやパンツスタイルの女性が、気合いを入れる必要がある合コンやパーティーに行く前に使われる。「今日は、女装してきました! もしくは、女装してパーティーに行きます!」と、女子同士の会話で使われることが多い。女子モード全開な、胸元が大きく開いたカットソーやラインの美しくでるスカートを穿き、メイクもつけまつ毛をしっかりつけて、ネイルも抜かりなくするのが、女の女装。

   ある意味では、女の戦闘服が女装服だと言える。そして、ガッツリ女装すると、「私って、女だったんだよね~」という気分に浸れるのだ。これがなかなかよくて、クセになってしまう。

   しかし、そんな女装する女性でも、さすがに普段もノーメイクです! という人は少ない。なぜならば、メイクは社会に出るマナーと考える女性も多く、最も簡単なセルフプロデュースであるからだ。多くの女性が、メイクをすると自身のテンションが上がり外出する気持ちになれる、さらには落ち込んでいる気持ちもメイクをしているとテンションが上がると感じている。

   しかし、そんなメイクすらしない時だって、女性にはある。

   終電間際の渋谷駅。

   仕事仲間と飲んだ後、フラ~リフラ~リと歩いていた所、突然呼び止められた。

   誰? と思うと、大学時代の旧友。見ると、いつもアイメイクバッチリな彼女が、今日はアイライナーだけでなくマスカラも塗っていないスッピン!

   「だって、職場でここんとこ毎日毎日泣いてんだよ。メイク崩れてグズグズになりたくないから、スッピンで行ってる!」と、彼女は明るく答えた。

   よく見ると、唇に大きなヘルペスが2つもできている。

   職場で相当ストレスが溜まる出来事が起こり、ノーメイクだろうがどうでもよくなるほど、毎日の辛い現実に立ち向かっている状況だという。

   彼女はメイクが大好きなのだが、その大好きなメイクが崩れた自分は見たくない、そしてメイクですらカバーできない精神状況になってきたと、言っていた。

   スッピンの彼女の表情は、怒りと絶望のプラスとマイナスが掛け合わされてゼロの状態になったよう。

   しかし、彼女のスッピンは本当に美しかった。そぎ落とされた美と言えば、彼女に失礼なのだが、いつものフルメイクよりも愛らしい印象を受けた。

   次に会うとき、彼女がガッツリ女装系で来てほしいと思うのだが、ノーメイクにこそ、その人の本当の美しさが現れるのかとも思うと、少々複雑な気分だ。

モジョっこ

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