2018年 7月 23日 (月)

木村拓哉は脳科学者に見えたか 視聴者の安心と不満

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「MR.BRAIN 第1回」(TBS) 2009年5月23日 19時56分~

   視聴率24.8%だ「万歳」とTBSは祝杯を挙げているだろうが、筆者の見方はちょっと違う。キムタクで、他局のドラマが中だるみの5月下旬にずらして初回を放映し、さらに、この1週間の朝から晩まで恥も外聞もない大番宣の垂れ流しにも拘らず、大相撲の数字にも負けたとは手放しで喜べる結果ではない。30%には遠く及ばず。
   ドラマの出来は箇条書きにする。(1)木村拓哉が脳科学者に見えない。「ガリレオ」の福山雅治の方がよほど理系のプロフェッサーらしかった。(2)セリフにかぶる劇伴が異様に煩い。曲で煽らないとザッピングされるという作り手の自信のなさか。(3)今時のハリウッド映画(例えばトム・ハンクスの『天使と悪魔』)やあちらのドラマ(例えば『CSIニューヨーク』など)を真似した演出。やたらに動く画面、場面転換のめまぐるしさで間をもたせる。(4)謎解きが意外に陳腐。官僚のトップが犯人で、脳の海馬が熱くならなかったのでアリバイが崩れたのオチ。万事に新発見はなく期待はずれ。
   まあ、他にも色々あるが、大負けにまけていいところを探せば、スターを並べた配役の豪華さ。端役でユースケ・サンタマリア、広末涼子らが出てきたし、脇役も人気者の水嶋ヒロ、綾瀬はるか、大地真央、高嶋政伸、香川照之、田中裕二などをかき集めてある。
    木村は何を演じてもセコムの木村と同じで、それが視聴者の安心でもあり不満でもある。あとは2回目からの脚本の出来次第。

(黄蘭)

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