テレビ局の廊下に異変 アイドルポスター前に!

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   各局のテレビ局には、現在放送中の番組やドラマの宣伝ポスターがデカデカとこれ見よがしに貼られている。どれも、視聴率をねらって趣向を凝らしており制作当時の勢い、意気込みが感じられる。が、ふたを開けてみれば悲しい視聴率となり、当時の勢いだけが切なく伝わってくるポスターも数多い。

   そんなテレビ局のポスターの前で、必ずと言っていいほど見かける光景がある。それは、女性ファンによる男性アイドルのポスター前での記念撮影。10代から25歳ぐらいまでの女の子、すこし年代を置いて40歳以上の女性の2人組が、ポスターから微笑みかける男性アイドルに寄り添うように交互にケータイで写真撮影をしている。どの女性も嬉しそうにポスターの笑顔にピースなんかしちゃってカメラに収まっている。

中国語・韓国語・タイ語?アラビア語??

   しかし、ここのところポスターに群がる女性たちに異変が起きている。10代から20代前半と思しき外国人の女の子たちが、アイドルのポスターの前でキャッキャ言っている光景を多く目にするのだ。彼女たちの側を通ると、中国語、韓国語、タイ語と思われる東南アジア圏の言語、そしてどこの言葉か判断しかねるが、アラビア語らしき言語が聞こえてくる。ストールを頭からかぶるイスラム教徒で、トータルの服装からして、マレー人ではないのは私でもわかるからだ。

   お目当てのアイドルと一緒に撮影し、アジア人女性が一喜一憂する光景は、ある記事で、日本の男性アイドルグループを目指して来日し原宿のタレントショップで大喜びしている中東の女子大生の話題そのものズバリのようだった。

   欧米女性にはなかなか理解されない日本の男性アイドルの中性的な魅力は、アジア圏の女性には圧倒的な支持を集めるのだろうか? そもそも、十数年前のように、世界中が熱狂する欧米発の男性アイドル不在時代が長く続いているせいかもしれない。最近、ようやく宣伝費数十億円の大型イケメンアメリカ男性歌手の話題が音楽界でチラホラ聞こえるが、決定的なアイコンとなる男性アイドルが欧米ではここのところなかなか出てきていない。

   世界中が感動した、美声48歳のおばさんが出場した番組ですら、12歳の男の子を除いて、男性アイドル的な出場者は少ない。

   さらに欧米では、出発点がアイドルだとしても、その後強力なプロデューサーを迎えたアルバム制作で、アーティストにちゃ~んと鞍替えしている人が多く存在するが、日本ではアイドルグループの一員が、俳優業や音楽性に富んだアーティスティックな作品を発表しても、やはり収まるところはアイドルで、しっかりアイドル的要素の仕事もこなしているように思う。

   とすると、日本は、美少年に心躍らされる文化なのだろうか?
年を取ってもアイドルでいれば、アイドルアイコンであれば、固定女性ファンがつく。彼女たちも同じように年をとり、年取ったファンこそ大金もはたけるようになる。日本女性の美少年偏愛願望を見越した、ビジネスモデルなのか?

   中性的な日本の男性アイドルに、幅広くではあるが同じアジア女性が食い付いたのが、なんとも興味深い。と思うと同時に、疑問も浮かんでくる。

   女性アイドルの場合は、初期にはファンが多く根付く。だが、彼女たち自身が年齢を重ねるとファン人口が激変し、次世代のもっともっと若い少女アイドルにファンが移行してしまうのは、どうしてなんだろうか、と。

   男性が思う『永遠の処女』が、女性として成熟していく様は直視できないのか?

   しかも、業界内で女性アイドルに女性ファンがついたら本物と言うが、男性アイドルに男性ファンがついたら本物! と言われる機会が少ないのは、なぜか?

   低視聴率であえぐ男性アイドル主演ドラマのポスターの前で、満面の笑みを浮かべるアジア女性の横を通りながら、ふとそんなことをボンヤリと感じた。

モジョっこ

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