GMキャデラックの部品 あんな所も日本製
<テレビウォッチ>大統領の専用車にも使われ、アメリカの豊かさの象徴だったキャデラック。そのブランドをもつGMが日本時間6月1日21時、米連邦破産法11条の適用を申請し、経営破たんした。
ニューヨークタイムズ紙が「ガバメント・モーター」と皮肉った『新GM』は、政府が60%の株式を持つ国営会社として再スタートする。
番組は、大村正樹レポーターがキャデラックの車体から見た日本への影響を追跡した。
訪れたのは、GM車を多く輸入している『レアルトレーディング』。キャデラック『エスカレード』の最新モデルに、日本製のパーツがどのくらい使われているか? 検証してみると……
ドアをあけると自動的にステップ板が出るシステムや発電機、エアコンのガスを圧縮するコンプレッサーなど1台で16部品が日本製だった。
その部品メーカーの1つ、車体とタイヤを繋ぐサスペンションを納入している『ヨロズ』は「08年の受注額は210億円だったが、09年は60%減の85億円まで落ち込む見通し」という。
で、キャスターの小倉はここでひと言。豊かさを自慢したかったのか次のようなコメントを。
「ボクは40歳で免許取ったんですが、プライベートと仕事で、サーブ4台、ポンティアック、キャデラック4台乗って、まだ、プライベートで1台乗っていますよ。GMに表彰されてもいいくらい……」
それはともかく、ニューズウィーク日本版編集長の竹田圭吾は次のような懸念を……
「日本にとってGMが国有化するデメリットも心配。国がメーカーを運営するということは、現在日本から調達している部品を、多少高くても雇用を守るためにアメリカ国内で調達する可能性がある。今後、日本を含め悪影響が出てくるかも……」
GM破たんの影響がどう出てくるか…しばらく目が離せない。