2024年 4月 25日 (木)

女性ディレクター「おとり取材」 手相から始まる「霊感商法」

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   <テレビウォッチ> まず「手相を見せて」から始まるらしい。きのう(6月11日)家宅捜索された東京・渋谷の印鑑販売会社「新世」の『霊感商法』だ。

捜査が注目されます

   番組の30代女性ディレクターが『おとり取材』を試みたところ、50代と見られる、やさしそうな中年女性が近づいてきて「手相」話を始める。やがて、仲間とおぼしきもう1人の女性が加わり、2人して近くの雑居ビルの中にある事務所に誘いこむ。事務所では30代男性の『先生』が現れ、「色情因縁」とか「運気」とかのキーワードを操り、言葉巧みに『100万円印鑑』購入を勧める。ディレクターは4時間たって解放されたというが、高額商品を買ってしまう被害者も少なくないのだろう。

   赤江珠緒から「霊感商法にくわしい」と紹介された紀藤正樹(弁護士)は「警察が長年、放置してきた面が大きい。われわれの元には20年以上にわたって1000億円を超す被害の声が寄せられている。戦後最大の消費者被害といっていい。豊田商事事件でも2000億円、それと比較しても1兆円くらいの被害金額になるのではないかと思う」と語る。

   警視庁は新世が「統一教会」の関連会社と見て、教会の施設への捜索を行った。

   山口一臣が「統一教会はキリスト教といわれるが、なぜ、占いだったのか」と問いかけると、紀藤は「日本人が占い好きなので、宗教法人を名乗るよりは占いの方が入りやすいと、意図的に占いを使っている」と答えた。

   紀藤の説明によれば、東京・新宿でも渋谷と同様の『霊感商法』が行われており、「最終的には横につなげて行く捜査になる可能性がきわめて高い」(紀藤)という。

   山口が「ぜひ全貌解明をしてほしい」と訴え、赤江は「捜査が本当に注目されます」とまとめた。一体、どれほどの被害金額が明らかになるのだろうか。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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