「ドラマのTBS」は死語か 刑事ものにみるその実力

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「ハンチョウ・神南署安積班」(TBS) 2009年6月8日 20時~

   つくづくTBSはドラマ作りが下手になった。というより、右顧左眄して他局の真似をし、結局、ドラマ見巧者に仕掛けを見透かされている。この「ハンチョウ」も、「ギラギラ」で、準主役級ポストから主演に出世した佐々木蔵之介を班長にもってきて、藤田まことの「はぐれ刑事純情派」もどきの人情話にすれば当たるのではないかと考えたのだろうが、どうにも締まらない出来損ない作品である。
   今回は女囚・美佐子(川上麻衣子)が獄中から無実を訴え、安積(佐々木蔵之介)が辞表を用意して休暇をとり、自分で無実を証明しようとする話。陳腐な筋立ての上に、1度結審した事件を組織に楯突いて調べるにもかかわらず、安積班の全員が「班長を助けろ」とばかりに署の仕事をほっぽりだして街中で集まる。こんなアホな!
   しかも、女囚は真犯人と階段で遭遇しているのに、「何度言っても取り上げてもらえなかった」という理由だけで捕らえられていて、真犯人のアリバイ崩しも証言者が他所にいたということであっさり崩れる。少なくとも今の警察なら、こんなに簡単に破れるアリバイは逮捕時に調べているはずである。本当にバカバカしい脚本だ。 やることなすこと下手くそで、他局の成功例を羨ましがって後追いするのだが、オリジナルの企画力がないので大失敗。フジの「BOSS」にしろテレビ朝日の「臨場」にしろ、他局と差別化するしっかりしたコンセプトがある。かつてのドラマのTBSよ今いずこだ。

(黄蘭)

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