2024年 4月 19日 (金)

古き良き日本経営バンザイ その発想で復活できる?

「お手本」失った日本の行く末

   「この15年ほど日本企業の経営は、ややアメリカ型のカネの論理を中心にする傾向があった」と、スタジオゲストで日本企業の経営にくわしい東京理科大学教授。

   「それが本当にいいと思ってた人は少なかったが、アメリカは強いし、日本の景気は悪いで、自信がなかった。しかし、こうなってくると、原点回帰して、日本企業がちゃんとしていたころの、あの経営の原理が案外いいと思いはじめた人が多いんじゃないでしょうか」

   たしかに、お手本のアメリカがコケてしまったのだ。それも大コケである。あのアメリカがウォール街に勝手にやらせすぎたと反省し、もっとマネー規制が必要だった、と言ってるぐらいなのだから、日本も右へ倣って規制を強化し、日本型経営も見直すべきだろう。

   ただ、「原点回帰」は現状では、そう大きなムーブメントとも思えない。番組に出たのは昭和の昔っから堅実に経営してきた企業で、最近日本型経営に「回帰」したのではない。不安のままアメリカ型に移行したように、またもや確信なきままに、古き良き経営に回帰する企業が増えるのだろうか。

                              

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2009年6月16日)

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