国境超え音楽セッション 「モジョっこ」も感動

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   <テレビウォッチ>食事中、テレビを見ていて(お行儀悪いですね)おもわず箸を持つ手が止まってしまった。久しぶりに家族がそろって、土曜日夜に食事をしていたその時、私はある映像を見て、まるで雷に打たれたような衝撃を受けた。その後、すぐさまDVDを購入し、私の日々の生活の一部のようになってしまった映像。それは…

「Playing for change」

   ご存じの方も多いだろう。

   ここで、少しPlaying for changeについて説明を。

   Playing for changeとは、グラミー賞受賞歴もある音楽ディレクターであり、エンジニアであるマーク・ジョンソンが10年前に始めた音楽プロジェクト。

Playing for change

   彼は、NYの地下鉄構内、さらにサンタモニカのストリートミュージシャンを見て心動かされる。何かに取りつかれたように日々生活している見ず知らずの人々が、町角で聞いた音楽におもわず足を止めて涙を流している。この光景を目の当たりにし、彼自身もアゴが外れるほどの感動を覚えたという。

   彼はそこで気付かされる。音楽が人々に与える、計り知れない影響力。そして、あるプロジェクトを始めることを決意する。それが、Playing for changeである。

   音楽こそが人々をつなぐ唯一のツールであり、世界を変えることができるものなのだと確信した彼は、世界中のミュージシャンと楽曲を作り始める。

   簡単に説明すると、Playing for changeのシステムはこうだ。

   世界各地のミュージシャンがネットを通じて、楽曲を作成。ミュージシャンたちはパートに分かれてそれぞれ演奏し、マークのクルーたちがその模様を収録する。全てのパートがそろったところで、後日ミックスダウンをするという気が遠くなるような、手間暇かかったプロジェクトだ。ちなみにU2のボノも企画に賛同し、楽曲に参加している。

   Playing for changeの動画は動画サイトでもアップされているのでだれでも見ることが出来る。ご覧いただければわかるのだが、人種も環境も宗教も全く異なる人々が、ひとつの音楽を通じてセッションする姿は、本当に美しい。

   収録された楽曲は参加する100人のミュージシャンの1人でもパートが欠けると成立しないように、オーケストレーションされている。

   南アフリカ、コンゴ、イスラエル、ネパール、インド、アイルランド、オランダ、イタリア、ロシア、ポルトガル、フランス、アルゼンチン……と、さまざまな人々が、あらゆる壁を越えて1つの音楽を心から楽しんで奏でている。彼らの演奏は、日々のストレスも吹き飛ばすほどのエネルギーにあふれている。

   さらに、このプロジェクトが行うもうひとつの素晴らしいこと。それは、寄付金や楽曲の売り上げを元に世界各国で音楽学校を作っていることだ。

   日本のテレビ番組で一時的に学校を作るのとはワケが違う。永続的に音楽学校を作り、その度にリサイタルやコンサートを録音し、その収益金でまた新しい学校を作っていっているのだ。

   音楽を通して世界の人々につながり、そして平和をもたらすことを目的としたプロジェクト、playing for change。

   「音楽に国境はない」

   このプロジェクトを見ていると、本当に人々は音楽によって分かち合えることが出来るのではないかと、心が鼓舞され胸は希望に満ち溢れてくる。社会企業家が話題となる中、音楽によって世界を向上しようとする彼の素晴らしいプロジェクトを少しでも多くの方に知ってもらいたいと思う。

モジョっこ

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